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第25回スパーキングレディーカップ
牝馬交流重賞常連のマルシュロレーヌが帝王賞、マドラスチェックが巴賞、ラインカリーナが浦和スプリントに回ってしまったので超絶手薄なスパーキングレディーカップしかもみんな馬券に絡んでないし。なんでこっち出てこなかったし。
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川崎ダート1600m-傾向
直線のポケットからスタートして1コーナーの入りまでの距離は十分基本的にはフェアなコースで殆ど気にしなくてもいいが、若干内を見ながらいける外枠が有利な傾向がある。
1周1200mの競馬場ではもっとも直線が長く300mもある。
同じ南関東の浦和競馬場も1周距離は同じく1200mなので、直線220mの浦和と比較して考えれば川崎のコーナーがどれだけキツく作られているのかがわかる。
空撮画像:グーグルマップ
スパーキングレディーカップ-過去10年の傾向
連対圏は上位人気馬
過去10年で連対した20頭の内の19頭が4番人気までの馬となっている。唯一の例外が2019年のサルサディオーネ(6番人気2着)
派手に荒れる時もある
交流重賞をよく買っている人は知っていると思うけど、牝馬交流重賞は時にダイナミックに荒れる。このレースでも2019年に単勝オッズ310倍の11番人気ローレライが3着に突っ込んできて、3連複856倍、3連単2761倍の大荒れとなった。
このローレライは前走大井の条件戦を勝った馬でその前の戦績は4着、12着、8着。
いきなりこういう馬が前走重賞で好走していたマドラスチェックやゴールドクイーン等に先着することがあるのが牝馬交流重賞の怖い所。
10年に1回くらいの事故と諦めるか、10年に1回の事故を狙って総流しするか。
しかし総流しを選ぶと大体荒れない。
左回り適正あった方が良し
左回りコースでの勝利実績か、重賞連対歴がある馬が好走の歴史JRA馬 vs 地方馬は?
勝利数 10勝:0勝連対圏 17頭:3頭
複勝圏 24頭:6頭
過去10年で万馬券になったのは…
馬連×0回、3連複×2回、3連単×4回(6桁配当×1回)過去10年で3桁配当で収まったのは…
単勝×9回、馬連×5回、3連複×6回、3連単×0回リピーターが強い地方交流重賞
今年の該当馬は2020年3着、2019年2着の「サルサディオーネ」過去10年の平均配当
券種 | 平均配当 | 最低配当 | 最高配当 |
---|---|---|---|
単勝 | 459円 | 140円 | 1,320円 |
馬連 | 1,186円 | 480円 | 2,000円 |
三連複 | 13,914円 | 170円 | 85,650円 |
三連単 | 50,634円 | 1,250円 | 276,110円 |
過去10年の人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 4 | 1 | 3 | 40% | 50% | 80% |
2人気 | 3 | 3 | 1 | 30% | 60% | 70% |
3人気 | 2 | 3 | 2 | 20% | 50% | 70% |
4人気 | 1 | 2 | 1 | 10% | 30% | 40% |
5人気 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 10% |
6人気 | 0 | 1 | 0 | 0% | 10% | 10% |
7人気 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 10% |
8人気以下 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 10% |
スパーキングレディーカップ 地方馬成績
地方馬が馬券圏内に入ったのは過去10回で6例年 | 馬名 | 所属 | 着順 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2020年 | サルサディオーネ | 大井 | 3着 | 3人気 |
2019年 | ローレライ | 大井 | 3着 | 11人気 |
2017年 | ララベル | 大井 | 2着 | 4人気 |
2016年 | ブルーチッパー | 大井 | 2着 | 4人気 |
2014年 | マイネエレーナ | 浦和 | 3着 | 7人気 |
2012年 | クラーベセクレタ | 船橋 | 2着 | 2人気 |
独断と偏見に満ちた出走馬レビュー
1サルサディオーネ[大井]
川崎マイル重賞【0-1-1-1】船橋マイル重賞【1-1-1-1】
船橋1800m重賞【2-1-0-2】
牝馬交流重賞【2-3-3-6】
内左回り【2-3-3-2】
左回りの1600~1800mはベスト距離。
マリーンCはマドラスチェックに早めに来られて息を入れる場面がなかったけど、それでも3着に残れる地力。
マリーンCよりも楽に行けそうなメンバーだし、絶好の1番枠。当然の首位候補。
2サルサレイア[川崎]
去年のクイーン賞でギリギリ3着に食い込んでくれて個人的にとても有り難かったわけだけれど、2着アッシェンプッテルから8馬身離れていて、力で勝ち取ったとは言い難いどさくさ紛れの3着マイルでも戦えないことはないけど、あと200m欲しいのは間違いない所だし、オープン実績を見ても苦戦必至。
3ウルトラマリン[JRA]
この馬の懸念材料は誰がどう見ても距離。実績は1400m以下で、コーナー4つの競馬がどう出るのか。
ただ距離が間違いなく大丈夫だとわかっていた場合に自分はこの馬を本命にするのかと考えてみれば、好走時は軽量のことも多く、実力が少し足りないと思っているので本命にはしない。
そう考えた上で予想に距離の不安を戻すと…。この馬が来たら諦めるでいいかな。
4マルカンセンサー[大井]
2019年のTCK女王盃で激走して3連単9973倍の片棒を担いだ馬。その時は前走C1戦で1.4秒負けからの大激走。今回は前走OP特別2.9秒負けで意外性だけで言ったらその時よりも少ない。
ただ川崎コースは4戦して未勝利
スパーキングレディーカップも2年連続で出走して5着と7着。
まあ普通に考えたら来ないよね~
5テオレーマ[JRA]
マリーンCは超絶鮮やかな差し切り勝ち。展開が向いたのは確実にあるけど、ラスト400mのレースLAPが12.9-13.2で前がガッツリ止まっていたわけでもなく、お見事な勝利。
もしこの馬が出ていなければマドラスチェックが1分38秒8で勝っていたことになるけど、それでも近10年で2番目に速いタイムだった。
データ的懸念点はスパーキングレディCで同じ年のマリーンカップの勝ち馬の成績があまりよろしくないこと。
過去10年で6頭が出走して、1着、2着、3着、4着、4着、7着と複勝率50%となっている。
交流重賞なんて実質少頭数の競馬なのに、直前の重賞勝ち馬が半分も馬券外に飛んでいくというのは相当に相性が良くない。
あとこれはテオレーマどうこうという話ではないけれど、差し脚質の馬が地方ダートで常勝するのは単純に無理なので、どこかで必ずポカがある。
6フェアリーポルカ[JRA]
前走初ダートでサルサディオーネの直後に付けていたけれど、砂を嫌がったりする素振りは一切見られなかった。速い流れからの雁行状態で伸びあぐねたけど初ダートを思えば悪くないレース。
マリーンカップ-レース前調教師コメント-
「器用なので小回りはいい。初ダートだけど力は上位なので楽しみ」
マリーンカップ-レース後和田騎手コメント-
「悪くはなかった。行きっぷりも良かったし楽に行けた。ペースが速くて最後は止まってしまったがダートがダメという感じはなかった。またチャレンジしてみたい。」
今回調教師コメント
「前走は速い流れでも追走できたし悪くなかった。ナイター、ダートも二度目なので慣れが見込める。もう少しユッタリ流れてほしい」
二度目の慣れが見込めて、今回は前走よりペースも遅くなって絶好の2番手を取れそうで展開も良し。
本命まで考えていた身としては、もうちょっと自信満々のコメントしてほしかった…
という勝手な願い。
調教欄を見ると、この馬はいつも最終追いは栗東の坂路なのだけど、今回は栗東のポリウッドで馬なりの軽め。その前も6月30日に坂路ではなく栗東CWで一杯に追って併入
いつもと明らかに変えてきているのが良い兆候なのか、その逆なのか…。
7グランデストラーダ[大井]
南関東競馬は交流を含めて牝馬限定重賞が豊富なので、キャロットやシルクのノーザン系クラブ馬主が狙って移籍してくることが多い。ただ当然ながら結果を残している時に移籍してくることはほぼなくて、出資した会員も地方へ転出することに納得しているであろうタイミングが多い。
この馬も3勝クラスで5、8、12着と頭打ちの移籍
今回4頭いるJRA所属馬はもれなくこの馬よりも中央での実績が上だし、まずは南関東限定の牝馬重賞から。
8リネンファッション[JRA]
4走前はテオレーマよりも人気に推されていた馬。その豊前ステークスは後方にいた馬が上位を独占しているので、逃げて6着なら悪くはなくてテオレーマと着順ほどの力差はなさそう。
あとは初めての地方の砂が合うのかどうか。
左回りは4戦して3勝、3着1回なので相当に良さそう。
9ライゴッド[船橋]
1勝クラス頭打ちから南関移籍して5連勝もそこからBクラスの安定勢力に。しらさぎ賞3着の実績があるけど、1、2着馬が抜けていて、3着以下は何回かやればその度に着順が変わりそうなレースだった。
めちゃくちゃ安定して走っているタイプなのもマイナスで、こういう馬は交流重賞に出ても一生懸命走るので、そこそこの着順は拾えるのだけど、安定しているだけに馬券内にはまず来ない。
牝馬交流重賞において10年に1回レベルで激走する地方牝馬は、もっと訳のわからない馬柱をしている。
スパーキングレディーカップ-前日予想
深く考える前の本命はフェアリーポルカだったのだけど、普段と明らかに違う調教が気になるので抑えに回すことにした。ここは単騎逃げの利を取ってサルサディオーネ。
川崎競馬場は全体的に狭いのにそこそこの直線距離を確保している分だけコーナーが急になっていて、船橋よりも明らかに差しにくいコース。
船橋が一周1400mで直線308mなのに対して、川崎は1周1200mなのに直線が300mあって、1周1400mの大井内回りの直線286mよりも長い。
同じ一周1200mのコースだと浦和の直線が220m、水沢が245m、金沢が236m。
川崎がどれだけコーナーの分を削って直線に回しているのかがわかる。
船橋ハイペースではテオレーマに差されたけど、川崎マイペースなら逃げ切れる。
◎サルサディオーネ
◯テオレーマ
▲リネンファッション
△フェアリーポルカ