牝馬交流重賞で10万OVERの大万馬券を獲る方法を考える

牝馬交流重賞、大荒れの歴史まとめ

時にメチャクチャな荒れ方をすることでお馴染みの牝馬限定の交流重賞
2010年以降で3連単10万円を超えた8レースを抽出して、結果論から激走理由を考えてみた。

しかし結果論で考えているのに難しい…。

これが未来の大穴馬券ゲットの役に立つのかは大いに不明。


TCK女王盃

開催時期:1月
場所距離:大井1800m
2019年
1着ビスカリア(6人気/27.6倍)
2着マルカンセンサー(9人気/253.4倍)激走馬
3着ラビットラン(1人気/1.4倍)

3連単:99万7380円

前走C1条件(南関東競馬は強い順にA1~A2、B1~B3、C1~C3とクラス編成されているのでCクラスは下級条件)で4着に負けていたマルカンセンサーが激走。

後々の成績を見ればOPでもやれる実力があるとわかるけれど、激走時点で見抜けるような要素はナシ。
テン乗りの的場文男騎手が当日の馬場状態を読んでインを狙った好騎乗が奏功したけれど、それが事前にわかっていたとしても単勝1.4倍のラビットランに先着するとは誰も思わない…。


マリーンカップ

開催時期:4月
場所距離:船橋1600m
2016年
1着ヴィータアレグリア(1人気/2.5倍)
2着ブルーチッパー(4人気/9.3倍)
3着ダブルファンタジー(6人気/194.7倍)激走馬

3連単:10万2380円

馬単14.4倍からの3着荒れで3連単1023.8倍は71.1倍のアップ。
激走したのは兵庫のダブルファンタジーだけれど、単勝250.2倍のタッチデュールもハナ差4着に来ていて、こちらが先着していたらさらに配当が跳ねていた。

このレースが荒れた理由は明確でJRAのフォーエバーモア(2.6倍/5着)とディアマイダーリン(2.9倍/ビリ)が大凡走したことが原因。
2着ブルーチッパーと3着ダブルファンタジーには大差(2.2秒差)が付いていて、JRAの人気2頭が入るだろうと予想されていた場所がポカンと開いてしまった。
こうなると3着には誰が来てもおかしくなかった。



スパーキングレディーカップ

開催時期:6月
場所距離:川崎1600m
2014年
1着サウンドガガ(3人気/6.1倍)
2着カチューシャ(2人気/4.7倍)
3着マイネエレーナ(7人気/73.6倍)激走馬

3連単:12万6170円

地方激走馬はマイネエレーナだけれど、配当が跳ねた最大の原因は1.7倍のエスメラルディーナが飛んだことの方。
マイネエレーナ自体は前走で浦和のオープン特別を勝っていて、3着欄にマークすることはそこまで難しくなかった。
とはいえマイネエレーナは2着カチューシャから7馬身も離されていて、この馬が馬券内の3着に入った最大の理由もエスメラルディーナが走らなかったからと言えるので、そこを予想していないとなかなかマークできなかったりはする。


2019年
1着ファッショニスタ(1人気/2.7倍)
2着サルサディオーネ(6人気/17.2倍)
3着ローレライ(11人気/310.1倍)激走馬

3連単:27万6110円

競走生活の殆どを大井コースで過ごしてきたローレライが2年ぶりの川崎競馬、初めての交流重賞でいきなり激走。
前走は大井Bクラスの特別勝ちも、その前は4着、12着、8着。
同じ2019年の年末に初重賞制覇を飾って引退しているので、ちょうど調子が一気に上がってきた時にスパーキングレディーカップがあった模様。

レース後コメント
「いいところが開いて、終いは脚を使ってくれました。出た感じで何も考えず、あの位置に行きました。ゲートで落ち着かないところがあるので、そのあたりが課題ですね」

これだけを聞いてもあまり激走理由がわからない。


レディスプレリュード

開催時期:10月
場所距離:大井1800m
2016年
1着タマノブリュネット(4人気/12.4倍)
2着トーコーヴィーナス(9人気/160.9倍)激走馬
2着ホワイトフーガ(1人気/1.3倍)

3連単:7万3550円
3連単:18万8050円

兵庫のトーコーヴィーナスが逃げ粘って断然人気のホワイトフーガと同着の2着入線。
激走理由は何といっても楽に逃げさせてもらえたこと。
重馬場の勝ちタイム1分54秒7、トーコーヴィーナス自体の走破タイムは1分55秒0
レディスプレリュードの歴史の中で一番遅い勝ち時計で、条件馬でも走れるタイム。


2018年
1着プリンシアコメータ(2人気/4.3倍)
2着ブランシェクール(6人気/49.1倍)
3着アルティマウェポン(13人気/280.7倍)激走馬

3連単:143万1700円

前走ブリーダーズゴールドカップでは単勝722.7倍で7着だったアルティマウェポンが究極魔法を唱えて魂の大激走。
この後の交流重賞でも連続で掲示板に載っていて、JRAでは1000万下止まりだったけれど地方の砂と水が合った雰囲気。
相手が強い方がやる気を出すタイプなのも激走した理由の一つか。
ただそんなのは後々になってわかることで、この時点ではまず見抜けない。
このレースをリアルタイムで予想していた私はアルティマウェポンなんて速攻でオミットした。


JBCレディスクラシック

開催時期:11月
場所距離:不定
2017年
大井1800m

1着ララベル(5人気/11.2倍)
2着プリンシアコメータ(4人気/8.3倍)
3着ラインハート(8人気/207.1倍)激走馬

3連単:134万0540円

100万馬券になった最大の理由は1~3番人気が揃って馬券外に飛んだこと。
ホワイトフーガ(1.8倍/11着)
アンジュデジール(4.3倍/5着)
ワンミリオンス(7.9倍/4着)

地方激走馬ラインハートは中央からの移籍初戦で、この後もクイーン賞3着、TCK女王盃3着と牝馬交流重賞で立て続けに好走したので結果的に適性があって強かった。
ということなのだけど、大井移籍直前の成績は散々たるもので、OPクラスで10戦して2桁着順が7回、しかもJRA最後のレースであるBSN賞は競走中止。

笹川翼騎手のレース後コメント
「調教を毎日つけて手応えを感じていました。エルムステークスで牡馬相手に真ん中くらいの着順でしたし、牝馬同士なら着くらいはあるかと思っていました。うまく折り合えて、終いは切れました。重賞でもやれる器です」

翼キュンはエルムSで真ん中くらいと言っているけど、14頭立ての9着で地方馬オヤコダカにも負けている。JRA時代は殆ど芝を走っていて、エルムSの前に走ったダート戦は2年前の1000万下で11着だった。
調教に乗っていた人間は少し手応えがあったのかもしれないけど、調教に乗っていない人間としてはあの馬柱を見たらまず手が出ない。


クイーン賞

開催時期:12月
場所距離:船橋1600m
2012年
1着レッドクラウディア(6人気/10.0倍)
2着クラーベセクレタ(1人気/2.0倍)
3着アドマイヤインディ(12人気/304.2倍)激走馬

3連単:42万7330円

高知のアドマイヤインディが体調の良さと51kgの軽ハンデで激走
直前は高知で4連勝を含む7戦6勝も中央500万下で頭打ちで地方移籍した馬。

この後もTCK女王盃、エンプレス杯、マリーンカップで4着、7着、6着と中央500万時代の成績からは考えられない好成績を続けて、高知の水と地方の砂が超絶に合った模様。


どうやって馬券を買えば超大穴馬券が獲れるのか

まとめてみて、この中で理で馬券を買えたなと思える地方激走馬はレディスプレリュードのトーコーヴィーナスだけだった。
あそこまでの楽逃げは予想できなくても、この馬が逃げるだろうというのはレース前の段階で十分に想定できた。
直前の成績も良かったし、競馬は圧倒的に逃げが有利なので、馬券が当たるかはともかくトーコーヴィーナスをマークすること自体はそう難しくなかった。

あとの馬は…結果論で考えても無理!

牝馬限定の交流重賞は10年に1回は大荒れすると踏んで、人気馬が心許無い時に一気に手を広げるしかない気がする。

それでも穴馬の方からアプローチをするのは難しい。

人気を集めているJRA所属馬が複数飛びそうなレースと予想したら、一気に馬券の夢を広げるのが良い気がする。投資額も広がるけど。

投資額を少しでも圧縮する方法としては、単勝万馬券を超える馬は勝ったことがないので1着欄に大穴馬は不要。

激走は圧倒的にどさくさ紛れの3着が多いけど、たまに2着激走もあるので悩ましい所。2着欄まで手を広げるか、3着欄だけにするかは購入資金との折り合いを含めて考えたい。

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