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第23回ジャパンダートダービー
プロキオンSで14番人気のトップウィナーを本命にして2着激走してくれたのに、1着メイショウカズサ、3着メイショウウズマサ、ハナ差4着ダノンスプレンダーをビタイチ買っていなかった…。せっかく大穴本命馬が4コーナーで単騎先頭に立ったのに、その後は胸キュンする場面が全くナシ。抑えで買っていた複勝1,650円のみの的中…。
馬券が下手すぎる…。でも複勝買っておいて良かった…。
そんな小倉の借りを大井で返したいジャパンダートダービー。
投票サイト別のポイント還元率と特典
※SPAT4ポイントはベースが0.5%還元なので、1%還元の楽天競馬やオッズパークに合わせてわかりやすく比較表示しています。
大井ダート2000m-傾向
東京ダービー、ジャパンダートダービー、帝王賞、東京大賞典が行われる大井が誇るチャンピオンシップコース直線の一番深い所からスタートして枠の有利不利は無く、最後の直線も外回り386mと十分
力と力の勝負が行える絶好の舞台
空撮画像:グーグルマップ
ジャパンダートダービーの傾向
大物存在
近年の勝ち馬にグレープブランデー、クリソライト、ノンコノユメ、ルヴァンスレーヴ、クリソベリルの名前があり、後のダート界の大物が混じっている可能性が高いレーススケールの大きさを感じた馬がいれば積極的に狙いたい。
ただゴールドドリームやカフェファラオは負けているので、のちのGI馬が必ずしも勝つわけでもないのが難しい。
4番人気までの複勝率が高い
全22回のデータで4番人気までの複勝率が40%超え。基本的にはその中から2頭以上が来ることが多い傾向。
南関東三冠路線の優勝馬とJDD
羽田盃、東京ダービーのどちらかを勝って臨んできた馬、二冠を制して臨んできた馬のジャパンダートダービー成績は以下の通り。羽田盃優勝馬
【0-1-3-6】2000年イエローパワー 2着
2001年プリンシパルリバー 3着
2012年アートサハラ 3着
2019年ミューチャリー 3着
羽田盃のみを勝ってきた馬は近年苦戦傾向。
ただイエローパワーとアートサハラは東京ダービーで馬券外に負けて巻き返してきた。
東京ダービー優勝馬
【1-1-1-9】2017年ヒガシウィルウィン 1着
2007年アンパサンド 2着
2015年ラッキープリンス 3着
ぱっと見であまり成績が良くないように見えるけど、掲示板にはかなり来ている。
3歳秋以降ほとんど活躍しなかった東京ダービー馬でもここは割とやれているので、レベルが低そうな年でも予想の最初からノーマークにするのは危険。
例えばインサイドザパーク4着、バルダッサーレ4着、ドリームスカイ4着、エメリミット6着。
二冠馬
【2-1-1-1】1999年オリオンザサンクス 1着
2001年トーシンブリザード 1着
2014年ハッピースプリント 2着
2003年ナイキアディライト 3着
2011年クラーベセクレタ 3着失格
二冠馬は5頭。
クラーベセクレタがカフェインの検出で後日失格になってしまったけど、レースでは3着に入っているので馬券内パーフェクトとも言える成績。
ちなみにオリオンザサンクスが勝った当時の南関東三冠にJDDは入っていないので、3つ勝っているけど南関東3冠馬とはならない。
南関東所属以外の地方馬苦戦
2006年の3着馬オウシュウクラウン以来、馬券に絡んだ馬は出てきていない。当地ダービーなどでよほどの強さを見せていない限りはノーマークで大丈夫そう。
ユニコーンSの優勝馬とJDD
ユニコーンS勝利馬のジャパンダートダービー全成績【3-2-2-6】
JDD優勝
2005年カネヒキリ(単1.1倍)2015年ノンコノユメ(単2.8倍)
2018年ルヴァンスレーヴ(単2.2倍)
JDD 2着
2003年ユートピア2009年シルクメビウス(単3.2倍)
JDD 3着
2007年ロングプライド(単1.5倍)2016年ゴールドドリーム(単2.3倍)
JDD 4着以下
2006年ナイキアースワーク(4着/単2.2倍)2010年バーディバーディ(6着/単1.5倍)
2012年ストローハット(7着/単3.3倍)
2013年ベストウォーリア(5着/単3.7倍)
2017年サンライズノヴァ(6着/単2.7倍)
2020年カフェファラオ(7着/単1.1倍)
中央からの主役と思われがちのユニコーンS優勝馬だけれど成績は芳しくない。
見るからに回収率が低い。
近年着外に負けた3頭については後から考えれば完全に左回り専用馬だった(カフェファラオに関してはもっと適性が狭い)けれど、この時点でそれを完璧に見極めるのは難しい。
ユニコーンSの競馬がどれだけ強くても、とにかく疑ってかかるべき路線。
本番まで一ヶ月ないことも多いレース間隔も割とネックとなっているか。
過去10年のJRA勢 vs 地方馬は?
勝利数 9勝:1勝連対圏 18頭:2頭
複勝圏 25頭:5頭
全22回で万馬券になったのは…
馬連×1回、3連複×5回、3連単×9回(6桁配当×3回)※三連複/三連単は全19回分
全22回で3桁配当で収まったのは…
単勝×17回、馬連×10回、3連複×4回、3連単×0回※三連複/三連単は全19回分
全22回の平均配当
券種 | 平均配当 | 最低配当 | 最高配当 |
---|---|---|---|
単勝 | 692円 | 120円 | 4,060円 |
馬連 | 2,586円 | 210円 | 17,820円 |
三連複 | 8,573円 | 510円 | 52,670円 |
三連単 | 68,089円 | 2,220円 | 770,730円 |
※最低/最高配当は過去10年のモノ
全22回の人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|
1人気 | 10 | 3 | 2 | 45.5% | 68.2% |
2人気 | 4 | 3 | 2 | 18.2% | 40.9% |
3人気 | 2 | 6 | 4 | 9.1% | 54.5% |
4人気 | 2 | 7 | 1 | 9.1% | 45.5% |
5人気 | 2 | 0 | 3 | 9.1% | 22.7% |
6人気 | 2 | 2 | 4 | 9.1% | 36.4% |
7人気 | 0 | 0 | 4 | 0% | 18.2% |
8人気 | 0 | 0 | 1 | 0% | 4.5% |
9人気 | 0 | 0 | 1 | 0% | 4.5% |
10人気以下 | 0 | 1 | 0 | ━ | ━ |
ジャパンダートダービー 地方馬成績
1999年の第1回から地方馬は5勝、馬券になったのは全部で22頭ただし過去10年では5頭(1勝)と一気に少なくなる。
年 | 馬名 | 所属 | 着順 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2019年 | ミューチャリー | 船橋 | 3着 | 5人気 |
2017年 | ヒガシウィルウィン | 船橋 | 1着 | 5人気 |
2015年 | ラッキープリンス | 浦和 | 3着 | 6人気 |
2014年 | ハッピースプリント | 大井 | 2着 | 1人気 |
2012年 | アートサハラ | 大井 | 3着 | 7人気 |
2010年 | マグニフィカ | 船橋 | 1着 | 6人気 |
2008年 | コラボスフィーダ | 船橋 | 3着 | 7人気 |
2007年 | フリオーソ | 船橋 | 1着 | 3人気 |
2007年 | アンパサンド | 川崎 | 2着 | 2人気 |
2006年 | オウシュウクラウン | 岩手 | 3着 | 7人気 |
2005年 | メイプルエイト | 船橋 | 2着 | 6人気 |
2005年 | ボンネビルレコード | 大井 | 3着 | 9人気 |
2004年 | キョウエイプライド | 大井 | 3着 | 6人気 |
2003年 | ナイキアディライト | 船橋 | 3着 | 3人気 |
2002年 | プリンシパルリバー | 大井 | 3着 | 2人気 |
2001年 | トウシンブリザード | 船橋 | 1着 | 1人気 |
2001年 | メイショウアーム | 大井 | 2着 | 11人気 |
2000年 | イエローパワー | 大井 | 2着 | 3人気 |
2000年 | タキノスペシャル | 北海道 | 3着 | 4人気 |
1999年 | オリオンザサンクス | 大井 | 1着 | 1人気 |
1999年 | オペラハット | 船橋 | 2着 | 3人気 |
1999年 | サマーシャドウ | 大井 | 3着 | 7人気 |
独断と偏見に満ちた出走馬レビュー
1ダノンブレット[JRA]
前走1勝(500万下)クラスからのJDD参戦は2010年以降で他に1頭のみ。1勝クラス2着後に出走したドウドウキリシマで11着だった。
通常はJDDに出走できる賞金ではなく、今年は恵まれた参戦。
前走1勝クラスの勝ち時計が2分11秒3で、翌日の是政特別(2勝クラス)が2分11秒5、丹沢S(3勝クラス)戦が2分9秒9。
しかも是政特別よりも前半の900mの入りが0.6秒遅かったのに、勝ち時計は0.2秒早かったので、すでに2勝クラス勝ちくらいのレベルにはありそう。
ちなみに丹沢Sとの比較だと1100mのLAPが全く一緒で勝ち時計が1秒4違う。3勝クラスの壁はまだ高かった。
2リプレーザ[JRA]
兵庫CSの勝ち馬は2010年以降の11年で9頭が出走して【1-2-1-5】と微妙な成績しかし兵庫CS後1走を挟んだ4頭が【0-0-0-4】なのに対して、JDD直行組は【1-2-1-1】と好成績で馬券を外したのは去年のバーナードループしかいない。
間隔たっぷりの直行組。
今年のメンバーが例年よりも低調なことを考えると馬券内に来る確率はかなり高そう。
3セイカメテオポリス[大井]
3歳クラシックロードを3戦して物足りない成績東京ダービーは大崩れしたけど、基本的に崩れないタイプなので、体調が伴っているなら7~9着くらいに頑張りそう。
4キラカイドウ[大井]
南関東3歳一線級とも互角に戦えていないのに、JRA勢が7頭も入ってくるここで戦えというのはいかにも厳しい。ただ鞍上は的場文男。
東京ダービーがダメでもジャパンダートダービーもダービーだ。
頑張って欲しい。
5ジョエル[船橋]
クラウンカップ、東京ダービーでギガキングに先着しているけれど、今回の直前調教でも併せて手応え優勢。東京ダービーも16番枠から道中スムーズに内に潜り込んだりして操縦性もかなり高そう。
南関東所属馬で最先着するのはこの馬と見たい。
6ブライトフラッグ[大井]
アランバローズが出てこないので、実績的には東京ダービー3着で、2歳7月の門別の重賞を1個勝っただけのこの馬が南関東の総大将か。この馬のネックは脚質。
羽田盃、東京ダービーで上がり最速も7着、3着とやはりダートで差しは不利。
今年未勝利の馬がJDDで一気にアタマまでぶっこ抜けるとは思えないし、ペース自体もそこまで速くなりそうもなく実力以外の後押しがない。
3連単フォーメーションの3着欄に塗るか塗らないか。
7ウェルドーン[JRA]
2010年以降で関東オークスの勝ち馬がJDDに出走した例はナシ。兵庫CSの勝ち馬がJDDまでに1走挟むと成績が落ちるというのをリプレーザの項で書いたけれども、それで考えると5月23日鳳雛S1着、6月16日関東オークス1着、ともに楽勝という成績はとても立派だけれども、ローテが詰まっているのがかなり気になる。
状態絶好なら当然の首位候補。
ただ他の首位候補と比べて最も凡走がありえそうなのがウェルドーン。
8ロングラン[JRA]
1勝クラスで負かしたキタノリューオーの成績を見てもまあ足りない。しかし去年のダノンファラオが鳳雛S14着からの戴冠だったけれど、今年はまさかの八王子特別14着からがある!?
9ギガキング[船橋]
東京ダービーは勝った逃げ馬アランバローズ、3番手にいた2着ギャルダルとの間の2番手をプレッシャーなく追走する絶好の展開だったのに4コーナーまで保たずに戦線離脱。その割に最終着順を見ると6着と謎の頑張りを見せていた。
ダービーのレース後に和田騎手が多少距離があったかもしれないとコメント
今回も同じく2000m戦。まだ未完成の雰囲気だし、今回の地方馬の中で将来は一番出世していそうだけど、現状では…。
10スマッシャー[JRA]
マジェスティックウォリアー産駒でユニコーンSを勝ってJDD参戦の先輩としてベストウォーリアがいる。その腹違いの兄貴は3番人気で5着。
ベストウォーリアは歴代のユニコーンS優勝馬でジャパンダートダービーで一番人気がなくて単勝3.7倍だったのだけれど、スマッシャーがその時のオッズを更新しそう。
「今年の低レベルメンバーでその記録を更新してしまうような馬が勝つことがあるのだろうか?」と詮無いことを考えてしまう。
私の愛読する外れ馬券シリーズの藤代三郎氏が書いていたけどオッズは周知の結晶やからね。
マジェスティックウォリアー産駒は2000mもこなせない距離ではないけれど、ベストはマイル前後に出ていることが多い。
スマッシャーの使われ方も1400~1600mがベストと考えられての起用で、やはり初めての距離が不安。
そして左回りの方が断然良いという過去のJDDで負けたユニコーンS優勝馬の特性を持っている可能性も割とありそう。
11ロードシュトローム[JRA]
前走は淀みのないペースで逃げての3着好走ここは逃げ馬が外のキャッスルトップしかいない組み合わせ。
楽に逃げられたとするならば、好位につけるであろうリプレーザ、ゴッドセレクションあたりがこの馬をどれだけかわいがってくれるかで残り目が大分変わってくる。
ただ前回2番手で折り合いを欠いたゴッドセレクションが鞍上ラストチャンスで先手を取りに来る可能性も結構ありそうで、そうなったら1周目のゴール板より前にこの馬のレースは終わる。
調教は未勝利馬コナブラックに対して、ガッツリ追っているのに遅れていて気になった。
12キャッスルトップ[船橋]
ワンサイドで連勝してきていてタイムも良くかなりの素質を感じる馬だけれど、さすがに現時点でここに手が届くほどのモノではない。鞍上は2014年デビューで通算44勝。ここで勝ったら大事件。
そういう夢があるレースもたまには見てみたい。
13ゴッドセレクション[JRA]
まさか兵庫CSで負けると全く思っていなかったけど、あの敗戦を糧にどこまで巻き返してくるか。鞍上は恐らくラストチャンス。
そうなるとここ一番での意地に期待したくなるけれども、私の経験上リーディング下位騎手が奮起するべきシチュエーションで馬券を買って、期待に応える好騎乗を魅せて貰ったことが一度もない!
そして思ったのが、意地で好騎乗できるならそもそもリーディング下位に低迷していないということ。無理なものは無理。
前走の敗因はパドックから落ち着きがなくて、汗をびっしょりかいていた上に、レースでも1周目の直線から行きたがっていた。
あとは早めスパートで最後に足が止まったのもあるのだろうけど、勝ちタイムは良馬場で行われた兵庫CSの過去10回を見ると2007年のフェラーリピサに次ぐ遅い時計で、それならば押し切ってほしかったというのはある。
ジャパンダートダービー-前日予想
今年は低調な組み合わせの混戦。この後、他のGIを勝つ馬がいるかもしれないけど、クリソベリルやカフェファラオ、ルヴァンスレーヴなど、JDDの予想をしている段階ですでに「この馬は秋もダート戦線の主役の道を歩いていくんだろうな」と思えるほどの役者は不在。
中央馬の層が薄いならば地方馬を買えばいいじゃないとマリー・アントワネットも言っていたけど、羽田盃、東京ダービーの勝ち馬が不在で地方馬も例年以下。
買わないのが正解のような気がしてきたけど、馬券野郎の解答マークシートにその選択肢は載ってない!
◎ジョエル
ブライトフラッグと本命を迷ったのだけど、オッズを見るとかなりの差があるので迷っているなら当然配当が付く方で。
馬券は3連複の1頭軸。
◯ゴッドセレクション
◯ウェルドーン
この2頭を2列目に置いて、後は手広く流したい。