【馬主プロファイル】H.H.シェイク・ファハド殿下の高額落札馬、馬主実績、エピソードなど
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H.H.シェイク・ファハド殿下とは…?

カタールの王族で、カタール首長のタミム殿下とはいとこ同士という関係になる。

主に欧州や豪州で馬を走らせているカタールレーシングの代表。
カタールレーシングの所有馬にはメルボルンカップを勝ったドゥーナデン、サセックスSを勝ったライトニングスピア、QE2世Sと英インターナショナルS、愛チャンピオンS、エクリプスSと欧州主要GIを4勝したロアリングライオンなど錚々たる面々が並んでいる。

海外では基本的にQatar Racingの名義で走らせているが、日本では個人名義となっている。

Sheikh Fahad Al Thani殿下-Qatar RacingのHPより-



H.H.シェイク・ファハド殿下の日本での馬主歴

日本で馬主になるきっかけはゴールドシップが勝った2012年の有馬記念を現地観戦したことだと語っている。
ツイッターで「あいつ(ゴールドシップのこと)色んな人の運命狂わせてんな」と呟いている人がいて面白かった。

初出走は2014年9月のキングパール
初勝利も同じくキングパールで2015年6月の2戦目。

初重賞制覇は2017年の平安S・グレイトパール
翌年アンタレスSも勝っていて重賞2勝で佐賀競馬へ移籍。


H.H.シェイク・ファハド殿下の活躍馬

グレイトパールの他には秋華賞2着のパールコードがいる。
残念ながら重賞は勝てなかったけど、他にフローラS 2着の実績。

パールコードは今は繁殖に上がって子供を殿下が所有している。
2022年の忘れな草賞を勝ってオークスでも穴人気したアートハウスがパールコードの初仔。
3歳秋のローズSで母が勝てなかった重賞を制覇。秋華賞では5着に負けたけれど、続く愛知杯で重賞2勝目を挙げた。


H.H.シェイク・ファハド殿下の高額落札馬

お金なんていくらでも持っているだろうけど、殿下名義で日本で走らせた馬に高額落札馬はいない。

最高額はピンクブロッサム
2017年セレクトセールで6048万円
血統は父ハービンジャー、母ルナレガーロ
5戦未勝利で地方競馬へ転出してしまった。

ちなみに活躍馬のグレイトパールは3150万円、パールコードは1470万円
殿下クラスのエージェントになるとやはり見る目がある。

でもお金あるんだから別に安くていい馬を探さなくても…とか思ってしまうオレ庶民。

ただ高額馬を落札していない訳ではなく、2014年のセレクトセールではリッスンの2014(父ディープインパクト)を2億8080万円で代理人が落札していたりしている。

この馬はNew World Powerという名前を付けられて英国のロジャー・ヴァリアン厩舎からデビューして10戦1勝の成績を残した。


H.H.シェイク・ファハド殿下と関係が深い競馬関係者

所有馬は全て中内田充厩舎に預けている。
初めての日本のセリ市で開業前の中内田調教師に色々とサポートして貰ったのが縁となっている。

JRA初勝利の時にも中内田調教師にツイッターで賛辞を送っていた。

ファハド殿下はさっそくツイッターで「キングパールが日本で最初の勝ち馬となり、大きなスタートの日となった。ミツ・ナカウチダのトレーニングによる優れたパフォーマンスだ」と喜びを表し、関係の深い中内田師の手腕を称賛している。


カタール・ファハド殿下の所有馬がJRA初勝利


他にもディープインパクトを付ける為に海外から連れてきた繁殖牝馬を三嶋牧場に預かってもらっていた縁で引退後のパールコードを任せていたり、そのパールコードの子供を所有して走らせていたりと、殿下の愛は深い。


H.H.シェイク・ファハド殿下の命名傾向

冠名は日本の独自文化と聞くけれど、郷に入れば郷に従えなのか「パール」を冠名として使っている。

必ずしも所有馬全てにパールが付くわけではないけれど、「パール」に関しては馬名申請に「冠名」とハッキリ書いてある。


グレイトパールの佐賀競馬への移籍

競馬ファンを驚かせた破竹の6連勝でダート重賞を2勝したグレイトパールの佐賀競馬移籍

自分も「佐賀!?」とびっくりしたのを覚えている。
佐賀は賞金も地方最下層で重賞でも300万円に満たない1着賞金(当時/今は上がった)で、グレイトパールにとって交流重賞以外の旨味があまりにもなさすぎると。
地方移籍するとしても佐賀ではないだろうと。

ただ色々な縁を大事にして主戦だった川田騎手の父親の厩舎に預けられたとのこと。

「これはもう、人のつながりの縁です。中内田調教師のおじいさんがウチで馬主をしていたことがあって、息子(川田将雅騎手)が乗っていたこともあって、そういう話になりました」


人のつながりの縁で佐賀へ移籍、グレイトパール佐賀記念へ!


当時のファン目線からすれば3戦結果が出なかっただけで佐賀への都落ちで、そんなに早く見限ってしまうのと疑問を感じたけれど、佐賀競馬のレベルでも勝ったり負けたりのその後のレースを見れば、もう全盛期には戻りきらないだろうとした陣営の判断は正しかった。

なお殿下は十分稼いでくれたからと快く送り出した模様。

 JRAでのオーナーだったファハド殿下は、結果がでなくなったことで「(賞金)1億4000万円、十分に稼いだから」ということで、現在のオーナー(高野哲氏)にトレードされ、そのタイミングでの移籍となったそうだ。


人のつながりの縁で佐賀へ移籍、グレイトパール佐賀記念へ!


殿下の愛は深い(2回目)


H.H.シェイク・ファハド殿下の勝負服

<黄、青星散>

勝負服作成サイト:勝負服チェッカー


これはカタールレーシングの前に率いていたPerl bloodstock(パールブラッドストック)の勝負服デザインと一緒。

メルボルンカップ勝利時のドゥーナデン


ドゥーナデンは2013年のジャパンカップにもこの勝負服で参戦している。


この黄色と青の配色はカタール国旗の色から来ているのかなと調べてみると、白と赤茶色(マルーン)なので、全然関係なかった。

ちなみにカタールレーシングの勝負服にはこのマルーンが使われている。

カタールレーシングの勝負服

完全に余談だけれど、サッカーカタール代表のユニフォームもマルーンがメインになっている。


参考にさせていただいた記事や動画

【世界の馬主紹介 Vol.7】カタールレーシング
https://world.jra-van.jp/column/C0000167/

ファハド殿下(カタール)の購買馬は日本で走る予定~セレクトセール
https://www.radionikkei.jp/keiba_article/jikkyoana/post_882.html

ありがとうグレイトパール号
http://nakauchida.com/news/3739/

※本記事は更新日(2023/03/26)時点での最新情報となっています。

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