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第22回JBCクラシック
毎年思うけど、JBCクラシックはこの後に続く路線の最初の1戦なので各馬の勝負気配が高くなくてイマイチ盛り上がりに欠ける。今年に関して言えばJBCクラシックのタイトルを持っていないオメガパフュームでも斤量59kg、1着4千万円のみやこSに回った。
勝負気配が微妙ゆえに毎年馬券も絶妙に難しいし、勝負しにくいし、正直JBC競走の中で一番最初にやってほしい。
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盛岡ダート2000m-傾向
直線のポケットからスタートしての1周戦見るからに紛れのないコース設定
スタート直後に勾配1.5mほどの坂がありペースが落ち着くことが多い。
インコースを走りたい外枠の馬がスタート直後から内に寄せてくるので、中途半端な出脚の中枠の馬は挟まれる危険性がある。
盛岡競馬場は1~2コーナーや向正面も上り坂になっていて、3コーナーは下り坂、直線は再び上り坂となるレイアウトで力のある馬が有利

JBCクラシック-全21回の傾向
JBC三競走で一番順当
1~3番人気馬の複勝率が76.2%、57.1%、71.4%と高く、4番人気からは最高でも23.8%と一気に落ちる。3連系馬券では1~3番人気馬を2頭とそれ以外から1頭というのが最もありがちな組み合わせ。
ただし1~3番人気での決着も過去10年で3回あるので超ガチガチ決着も十分。
8番人気以下の人気薄馬の台頭はほぼなくて、2005年に9番人気のレイナワルツ(愛知)が3着に入った1回のみ。
基本的には人気になっているJRA所属馬の中から本命対抗を選べばいいだけのレース。
この後にチャンピオンズC、東京大賞典、川崎記念、フェブラリーS、ドバイWCと続く中で休み明けの強豪が多くてもあまり関係ない模様。
馬連の平均配当が10倍以下
過去21回の馬連の平均配当が9.9倍。100円台の配当が2回、200円台が4回、300円台が1回と超低配当もゴロゴロ出ている上に、最高でも去年の33.8倍で、他に20倍台が2回、10倍台が5回、残り13回は全部10倍以下。
馬連で穴を狙うと大体死ぬ。
ちなみに3連複でも2回しか万馬券が出ていないので、あまり振り回すのは得策でないレース傾向。
地方馬不振
去年ミューチャリーが勝ったけれど、他に過去10年で馬券に入った馬は2019年のセンチュリオンだけ。金沢で勝って、浦和で3着。
小回りコースで人馬ともに地の利を活かした。
今年は広い盛岡コースで行われるので、その点では少し厳しいか。
3歳通用もプッシュまでは出来ず
JRA所属3歳馬の全成績は【1-2-0-7/10】勝ったのは2002年のアドマイヤドンのみで、2頭が2着。
地方所属の3歳馬は玉石混交が激しいのでデータ対象外としたけれど、フリオーソとアジュティミツオーが馬券内(2着)に来ている。
ダノンファラオ(5人気5着)
オメガパフューム(2人気2着)
テーオーエナジー(10人気7着)
カゼノコ(6人気7着)
クリソライト(3人気5着)
サクセスブロッケン(2人気2着)
マンオブパーサー(3人気5着)
ユートピア(2人気10着)
アドマイヤドン(2人気1着)
ムガムチュウ(6人気12着)
━━━━━━━━━━━━━━━
フリオーソ(3人気2着)
アジュディミツオー(2人気2着)
JRA馬 vs 地方馬は?
勝利数 20勝:1勝連対圏 37頭:5頭
複勝圏 54頭:9頭
JBCクラシック 万馬券回数
馬連×0回3連複×2回
3連単×9回(6桁配当×1回)
JBCクラシック 3桁配当率
単勝×17回(80.9%)馬連×13回(61.9%)
3連複×7回(33.3%)
3連単×3回(14.2%)
JBCクラシック 平均配当
券種 | 平均配当 | 最低配当 | 最高配当 |
---|---|---|---|
単勝 | 492円 | 120円 | 1,610円 |
馬連 | 990円 | 100円 | 2,630円 |
三連複 | 4,501円 | 160円 | 36,910円 |
三連単 | 26,218円 | 250円 | 236,450円 |
JBCクラシック 人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 勝率 | >複勝率 |
---|---|---|---|---|---|
1人気 | 9 | 4 | 3 | 42.9% | 76.2% |
2人気 | 3 | 8 | 1 | 14.3% | 57.1% |
3人気 | 4 | 4 | 7 | 19.0% | 71.4% |
4人気 | 2 | 2 | 1 | 9.5% | 23.8% |
5人気 | 2 | 1 | 2 | 9.5% | 23.8% |
6人気 | 1 | 2 | 2 | 4.8% | 23.8% |
7人気 | 0 | 0 | 4 | 0% | 19.0% |
8人気 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% |
9人気 | 0 | 0 | 1 | 0% | 4.8% |
10人気以下 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% |
JBCクラシック 地方馬成績
地方馬が馬券圏内に入ったのは全21回で9頭年 | 馬名 | 所属 | 着順 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2021年 | ミューチャリー | 船橋 | 1着 | 6人気 |
2019年 | センチュリオン | 浦和 | 3着 | 6人気 |
2010年 | フリオーソ | 船橋 | 2着 | 1人気 |
2007年 | フリオーソ | 船橋 | 2着 | 3人気 |
2006年 | ボンネビルレコード | 大井 | 3着 | 7人気 |
2005年 | レイナワルツ | 愛知 | 3着 | 9人気 |
2004年 | アジュディミツオー | 船橋 | 2着 | 6人気 |
2003年 | コアレスハンター | 大井 | 3着 | 7人気 |
2001年 | マキバスナイパー | 船橋 | 2着 | 4人気 |
独断と偏見に満ちた出走馬レビュー
1セイカメテオポリス[南関東]
差し馬に1番枠は大変よろしくないけれど、この馬はイン突きができる。JRAの一線級に対して実力に劣っているのは否めないけれど、距離ロスゼロのイン突きがパッカーンと決まれば馬券内ワンチャンある。
恐らく鞍上の本田も狙っているはず。
そして調教では過去最高タイムを叩き出していて、一発の気配がそこはかとなく漂っている。
2サンライズハイアー[金沢]
期待馬は地方に転出することになっても売らないってハナズゴールの馬主さんが言ってました。3ヴァケーション[岩手]
マーキュリーカップで馬券内に飛び込んでびっくり仰天。ここでも来たら目の玉が飛び出しますよ。
マーキュリーCも南部杯もここも理では買えない。
4クラウンプライド[JRA]
米国からの帰国初戦で馬券的様子見をしていた前走日本テレビ盃だけど、残り200mではこの馬が勝ったかと思った。レース内容が良かったし、かなりの上積みもありそうと考えると、今年の3歳馬3頭の中ではこの馬が最有力か。
5ギガキング[南関東]
ここ2戦の交流重賞で期待して見ていたけど、一線級相手では中団から切れず垂れずで馬券内までが遠い。ただ盛岡競馬場はかなりフィットしている印象なので、展開がハマればどさくさ紛れの一発の可能性も…。ある…。かも…。
6メイショウハリオ[JRA]
中間に挫跖(ザセキ)があったようで岡田調教師のトーンは今ひとつ上がってこない。すでに次走チャンピオンズCの名前までコメントで出していて、叩き台仕様が明白となっているハリオ君。
帝王賞は強かったけど展開が向いたのも事実で、それでいてこの陣営のトーンだと馬券的には様子見が正解か。
7フィールドセンス[南関東]
JRAのオープンで掲示板の端っこがやっとだった馬が船橋に転入して馬が変わったのか、転厩3戦目にして交流GⅡまでぶっこ抜いた。さすがにJBCクラシック戴冠まで一気に突き抜けたら、いくらなんでも馬が変わりすぎやろって話だけど、そんな浪漫があるのも競馬の魅力。
普通に考えるといかにも地方競馬という船橋ダートから、JRAに近い軽い盛岡ダートに変わるのは地方と中央の成績の差から見て結構なマイナスだと思われる。
8ペイシャエス[JRA]
日本テレビ盃で4着に負けて斤量2kg増。常識的には切り捨てたい所だけど、レースが上手いタイプで、人気もかなり落ちるならば紐穴として一考の余地。
9クリノドラゴン[JRA]
補欠繰り上げで出走。シリウスSは最後方から直線で狙った進路が直前で塞がって上手くいかない場面。大外に持ち出してからは凄い足で追い込んできての上がり最速の4着。
ただ差し競馬で展開が向いたのも事実で、その前走から3kg増の斤量では様子見妥当。
10ジェネラルエリア[金沢]
将軍の区域。なんだか格好いい名前。
11カフジオクタゴン[JRA]
前走の敗因は出遅れ。岩田望来のゲート内でのよそ見が原因とネットで叩かれていたけど、よそ見をした理由が馬にあった可能性もあるし、定かではない。
ただ再現性は低そうなので、今回は普通に出ると思われる。
3歳馬で斤量も2kg増。
今回はGI馬3頭に胸を借りる立場。
ちなみに1頭はヴァケーション。
12オーヴェルニュ[JRA]
中京ダートがべらぼうに得意な馬。盛岡は同じ左回りで、砂質も地方では一番軽いのでJRAに近い。
スタンド側からスタートしての1周戦、上り下り上りとなるレイアウトも似ている。
東海Sのようなパフォーマンスを見せる可能性。
前走シリウスSでは3着だけど前に行って残ったのはこの馬だけ。
シリウスS後のコメント
「状態は東海ステークスよりも今ひとつでした。レースは内枠を引けて4コーナーまで上手くエスコートできましたが、58キロと休み明けの分でしょうか。それを考えると良く頑張っています。使って良くなればと思います」
今回、使って良くなって来てはいるようだけど、格段にトーンが上がったということもない微妙な感じ。
13テーオーケインズ[JRA]
大井2000mを2分2秒7で走破した去年の帝王賞、6馬身ぶっ千切ったチャンピオンズC、今年の平安Sでも59kgを背負って4番手から上がり最速。最後方にいたカデナ(8着)より0.3秒も速い脚を使って勝った。勝つ時はメチャクチャ強い。
暫くはこの馬の圧倒的天下なのではないかと思えるほどの次元の違いを見せるのに、次で意外なくらいあっさり負ける。
前走の帝王賞に関しては乗っていた松山でも敗因が掴めていないようなので、中々わかりにくい所にやる気スイッチが付いているのか…。
帝王賞は前に行った組がスワーヴアラミスに完全に掃除されたのでそれが敗因と言えなくもないけれど、それでも馬券外の4着まで落ちるのは…。
ここは大目標とまで言える一戦ではないので、去年のように普通に負ける可能性も含みつつ、本気で走れば1番強いのも間違いなく、ただ断然の1番人気なのも確定的に明らかで…。悩ましい。
14オンザロックス[南関東]
今回が63戦目。歴戦の9歳馬。頑張ってほしい。
15ブルーエクセレンス[岩手]
単勝2000倍くらいついていいと思うけど、不思議と400倍くらいで謎に止まるのが競馬のオッズ。誰が買ってるんでしょうか。競馬に絶対はないけど、単勝は絶対ないやろ…。
JBCクラシック-浪漫の予想
競馬は格より調子の格言もある。ここは調子の面では一番に推せるセイカメテオポリスのイン強襲にかけたい!
さすがに勝つのは厳しいので3連複と3連単の3着付けがメイン。突き抜けた時の為に単勝もちょっと。
◎セイカメテオポリス
◯クラウンプライド
▲テーオーケインズ
△オーヴェルニュ
△ペイシャエス
