
単勝1倍台の信頼度
2010年の金杯日から2023年の金杯日まで12年間+1日分のデータをTARGETで取得して、単勝1倍台の馬がどれくらい信用できるのかを調査してみた。まずは大元の単勝1倍台の馬の全成績。
1.0-1.9倍の成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|
4866 | 2008 | 1088 | 1936 |
勝率 | 49.2% |
---|---|
連対率 | 69.4% |
複勝率 | 80.4% |
単回値 | 79円 |
複回値 | 89円 |
約半分の馬が勝って、7割の馬が連対して、8割の馬が馬券内に来ている。
馬券的に考えた場合、10頭に1頭しか3着に来ないと考えると3連単の3着付けはあまり美味くなさそう。
馬連が当たった場合に馬単で裏を食う確率は約29%
馬単のご利用は計画的に。
単勝1倍台前半と後半の信頼度の差
次は1.0-1.4倍までと1.5-1.9倍の1倍台オッズを前後半に分割しての比較1.0-1.4倍の成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|
1122 | 309 | 137 | 174 |
勝率 | 64.4% |
---|---|
連対率 | 82.1% |
複勝率 | 90.0% |
単回値 | 84円 |
複回値 | 95円 |
馬単裏率 | 21.5% |
1.5-1.9倍の成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|
3744 | 1699 | 951 | 1762 |
勝率 | 45.9% |
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連対率 | 66.7% |
複勝率 | 78.4% |
単回値 | 78円 |
複回値 | 87円 |
馬単裏率 | 31.2% |
やはりオッズは周知の結晶と言われるだけあって、全ての数字が悪化している。
意外なのは複勝回収率も1倍台後半馬の方がかなり悪いこと。
複勝率の差を配当の差で補って、なんだかんだ同じくらいになるのかなと思っていたけど8円も差があった。
1倍台前半の馬なんて殆ど100円か110円なのに回収率95%というのは圧巻の数字。
複勝率90%は伊達じゃない。
単勝10円刻みで信頼度を出していくッ
次はかなり細かく10円刻みでの信頼度の変化を見ていく。単勝オッズ1.0倍の成績
該当ナシ今はJRAプラス10があるので、単勝1.0倍はなかなか現れない。
最後の1.0倍馬は2007年3月の未勝利戦ライフストリームで6馬身差の圧勝。
重賞では菊花賞のディープインパクト、京都新聞杯と阪神大賞典のナリタブライアン、きさらぎ賞のスキーキャプテンの4例がある。
スターマンの激走に競馬ファン全員が驚いた京都新聞杯以外は勝利している。
単勝オッズ1.1倍の成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|
100 | 15 | 8 | 7 |
勝率 | 76.9% |
---|---|
連対率 | 88.5% |
複勝率 | 94.6% |
単回値 | 84円 |
複回値 | 96円 |
馬単裏率 | 13.0% |
馬券外に飛んだ7頭中6頭が未勝利戦で、1頭が500万条件。
上級条件の1.1倍馬は全て馬券に絡んでいる。
中でもオジュウチョウサンは障害の重賞で5回も1.1倍に支持されて4勝、3着1回とほぼパーフェクトな戦績を残した。
単勝オッズ1.2倍の成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|
173 | 49 | 22 | 18 |
勝率 | 66.0% |
---|---|
連対率 | 84.7% |
複勝率 | 93.1% |
単回値 | 79円 |
複回値 | 97円 |
馬単裏率 | 22.0% |
1.1倍馬と複勝率は殆ど変わらないけど、勝率がかなり下がっている。
3回に1回は負けると考えると2、3着付け馬券に妙味ありか。
こちらも着外に負けたレースは基本的に下級条件だけれど、京都大賞典のゴールドシップと若葉SのタイムフライヤーのOP馬も馬券外に負けていた。
単勝オッズ1.3倍の成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|
336 | 88 | 34 | 49 |
勝率 | 66.3% |
---|---|
連対率 | 83.6% |
複勝率 | 90.3% |
単回値 | 86円 |
複回値 | 95円 |
馬単裏率 | 20.7% |
1.2倍馬と殆ど変わらない成績を収めている。
ならば単勝が10円高い分だけこちらの方が優秀か。
馬単裏率も低くてアタマ勝負するにも、信頼度が高い。
ただ1.2倍と1.3倍なんて、発売が締め切られるまでどっちに転ぶかわからないけども(笑)
そしてここでも顔を出すのはゴールドシップ
2013年の天皇賞(春)で5着に、2015年のアメリカJCCでも7着に負けている。
他の重賞レースでは、衝撃の凡走の記憶も新しい2012年 天皇賞(春)のオルフェーヴルが11着、2014ユニコーンSのアジアエクスプレス、2021阪神大賞典のアリストテレスが馬券外へと飛んでいる。
単勝オッズ1.4倍の成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|
513 | 157 | 73 | 100 |
勝率 | 60.9% |
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連対率 | 79.5% |
複勝率 | 88.1% |
単回値 | 85円 |
複回値 | 95円 |
馬単裏率 | 23.4% |
勝率は結構落ちているのに、回収率ベースでは1.3倍と殆ど変わらないあたり、オッズって良く出来ているなあと思わざるを得ない1.4倍馬。
重賞ではチャンピオンズCのクリソベリル、マーチSのアメリカンシード、京都新聞杯のアドマイヤビルゴ、小倉大賞典のヴェロックス、宝塚記念のキタサンブラック、いちょうSのサトノフラムの6頭が馬券外。
単勝オッズ1.5倍の成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|
655 | 225 | 125 | 190 |
勝率 | 54.8% |
---|---|
連対率 | 73.6% |
複勝率 | 84.1% |
単回値 | 82円 |
複回値 | 92円 |
馬単裏率 | 25.5% |
1.5倍以降は個別の出来事を書くと長くなるのでデータだけ。
単勝オッズ1.6倍の成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|
627 | 240 | 132 | 254 |
勝率 | 50.0% |
---|---|
連対率 | 69.2% |
複勝率 | 79.7% |
単回値 | 80円 |
複回値 | 87円 |
馬単裏率 | 27.6% |
ここまでが勝率50%の壁を超えている。
1.7倍以降は半分以上が負ける。
単勝オッズ1.7倍の成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|
866 | 431 | 210 | 382 |
勝率 | 45.8% |
---|---|
連対率 | 68.7% |
複勝率 | 79.8% |
単回値 | 77円 |
複回値 | 88円 |
馬単裏率 | 33.2% |
単勝オッズ1.8倍の成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|
831 | 392 | 249 | 419 |
勝率 | 43.9% |
---|---|
連対率 | 64.7% |
複勝率 | 77.8% |
単回値 | 79円 |
複回値 | 86円 |
馬単裏率 | 32.0% |
単勝オッズ1.9倍の成績
1着 | 2着 | 3着 | 着外 |
---|---|---|---|
765 | 411 | 235 | 517 |
勝率 | 39.7% |
---|---|
連対率 | 61.0% |
複勝率 | 73.2% |
単回値 | 75円 |
複回値 | 83円 |
馬単裏率 | 34.9% |
1.7倍以降は1着付けで買うと、1-2着が当たっていても3回に1回は裏を食う。
3分の1で裏目になるなら2着➔1着の方に旨味があるような気がする~
レースの格で1倍台の信頼度は変わるのか?
新馬や未勝利と3勝クラス、GIでは1倍台の信頼度がどのくらい変わるのかと言うと、殆ど変わらない。
どのクラスでも断然人気に支持されている馬は強いし、馬も人もレースも生き物なのでどんなに強い馬でも2割くらいは馬券内に来ないことがある。
グラフで見る単勝1倍台馬の勝率と回収率
グラフで見るとこうなる。赤の折れ線がそれぞれの回収率で、青の棒が勝率と複勝率となっている。
単勝は10円~90円の差があるので、勝率の低さを配当が補っているけれど、複勝の方は圧倒的に人気が高い馬の方が回収率が良い。
3連単の1着付けなら1.1倍も1.9倍もさほど変わらないけど、3連複で勝負するなら単勝1.9倍の馬よりも1.1倍の馬の方が良さそう。
勝率と単勝回収率グラフ

複勝率と複勝回収率グラフ

勝率も複勝率もオッズが下がるにつれて信頼度もキレイな右肩下がりになっている。
オッズは周知の結晶とは良く言ったもんだと感心するばかり。
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