単勝万馬券の馬の成績を12年分取ってみた
スポンサーリンク

単勝万馬券の信頼度

2010年の金杯日から2023年の金杯日まで12年間+1日分のデータをTARGETで取得して、単勝万馬券の穴馬がどれくらいの頻度でやって来るのかを調査してみた。

まずは全成績。

単勝オッズ100倍以上の馬の全成績

1着2着3着着外
3817951473131862

勝率0.3%
連対率0.9%
複勝率2.0%
単回値46円
複回値53円

大体50頭に1頭が馬券内にやってきている。
そして3連単の3着にはよく人気薄が飛んでくるイメージ通りに、1着よりも圧倒的に3着が多くなっている。

当然ながらベタ買いしていては、複勝でもドマイナス。

やはり人気薄を買うには3連単の3着付けが一番いい。


単勝オッズ100倍刻みでの信頼度の差

次は100倍台、200倍台と分けていっての成績。
100倍台はそこそこ来る、200倍台はたまに来る、300倍以上は殆ど来ないというのが自分のイメージ。


単勝オッズ100~199.9倍馬の成績

1着2着3着着外
310642115272698

勝率0.4%
連対率1.3%
複勝率2.8%
単回値55円
複回値64円

単勝万馬券ゾーンで来る馬のオッズ帯は殆どがこの範囲に収まっている。

381例出ている単勝万馬券の中の310勝が100-199.9倍の馬
2着も642/795、3着は1152/1473とかなりの割合を占めていて、単勝200倍以上の馬が来る確率はやはり相当に薄い。


単勝オッズ200~299.9倍馬の成績

1着2着3着着外
4712323333768

勝率0.1%
連対率0.5%
複勝率1.2%
単回値33円
複回値44円

すでに率が絶望的に低い。
見なくてもわかる、この先の暗さ。


単勝オッズ300~399.9倍馬の成績

1着2着3着着外
18206915377

勝率0.1%
連対率0.2%
複勝率0.7%
単回値39円
複回値37円

単勝回収率が200倍より高い(誤差レベル)


単勝オッズ400~499.9倍馬の成績

1着2着3着着外
48126280

勝率0.06%
連対率0.2%
複勝率0.4%
単回値27円
複回値26円

400倍組の最高配当は2010年未勝利戦キタサンブユーデンの460.8倍
鞍上は南田雅明。

他3Rは未勝利戦が2Rで、500万下が1Rとやはり下級条件
鞍上は荻野極(減量3kg)、古川吉洋、木幡初也。


単勝オッズ500~599.9倍馬の成績

1着2着3着着外
2252497

勝率0.08%
連対率0.2%
複勝率0.4%
単回値44円
複回値33円

こんなのたまたまでしかないと思うけど、400倍台よりも全ての数字が良い(笑)

勝利は2例

2014年の牝馬限定500万下でリバティーホール(西田雄一郎)が単勝オッズ569.4倍でクビ差の勝利。そしてこれが2010年以降の単勝最高配当。

もうひとつは2022年4月の2勝クラス。小林脩斗騎手のヤマメが549.4倍で勝利している。

そして2、3着に来ている7頭は全て新馬、未勝利、1勝クラス(500万下)の下級条件戦。


単勝オッズ600~699.9倍馬の成績

1着2着3着着外
001883

勝率0%
連対率0%
複勝率0.1%
単回値0円
複回値9円

唯一来たのは未勝利戦のタマモアイガー(水口優也)で、単勝オッズ634.5倍での3着激走だった。

2番人気、1番人気、16番人気と入って複勝配当は8060円
馬単1730円に対して、3連単は21万4710円と124倍に跳ね上がった。

タマモアイガーは2戦後の未勝利戦でも5番人気で3着。その後浦和の名門小久保厩舎に移籍して4勝を挙げた。


単勝オッズ700~799.9倍馬の成績

1着2着3着着外
001255

勝率0%
連対率0%
複勝率0.4%
単回値0円
複回値30円

700倍台、唯一の3着馬にして最高オッズで激走したのは1勝クラスのタニマサベーカ。
鞍上は新人・小林凌大(減量3kg)

1番人気、3番人気、15番人気と入って複勝配当は7910円
馬単600円に対して、3連単は13万2930円と221倍に跳ね上がった。


単勝オッズ800~899.9倍馬の成績

1着2着3着着外
00078

勝率0%
連対率0%
複勝率0%
単回値0円
複回値0円

そして誰もいなくなった…。


単勝オッズ900~999.9倍馬の成績

1着2着3着着外
00026

勝率0%
連対率0%
複勝率0%
単回値0円
複回値0円

999.9倍が表示上の最高オッズで、今回のデータでは4頭が該当
着順は12着/16頭、13着/16頭、13着/16頭、15着/16頭と必ず誰かには勝っている。

ちなみにこの組は最高着順が10着と全26頭がオール2桁着順。
ただその10着だったランペドゥーザは、その後に未勝利戦を突破してカーネーションC(500万下)も勝っている。

他にリネンパズルが3勝していて、この2頭が単勝オッズ900倍オーヴァーにもめげずにJRAで勝利した。

やはり馬券ファンからの超低評価に馬主がめげてしまうのか、900倍を付けた馬はその後早い段階で地方競馬へ転厩していることが多かった。


レースの格で単勝万馬券の信頼度は変わるのか?

単勝オッズ100倍以上の馬が勝っているのは圧倒的に未勝利戦が多いのだけど、勝率や回収率を見ると他のクラスよりも高いわけではない。
重賞でも2010年以降で14頭、GⅠでも2頭が単勝万馬券で勝っている。

GⅠ勝利は2012年 天皇賞(春)のビートブラック(1万5960円)と、2014年フェブラリーSのコパノリッキー(2万7210円)

その他は
2012年ダイヤモンドS ケイアイドウソジン(1万9000円)
2012年日経賞 ネコパンチ(1万6710円)
2012年プロキオンS トシキャンディ(1万1920円)
2013年京都大賞典 ヒットザターゲット(1万6620円)
2014年小倉2歳S オーミアリス(1万2020円)
2014年東京HJ サンレイデューク(1万1270円)
2018年七夕賞 メドウラーク(1万80円)
2020年ダイヤモンドS ミライヘノツバサ(3万2550円)
2020年中京記念 メイケイダイハード(1万6300円)
2020年スワンS カツジ(1万4370円)
2021年金鯱賞 ギベオン(2万2730円)
2022年北九州記念 ボンボヤージ(1万6430円)

重賞での単勝万馬券は同じ年に複数出やすい傾向があって、世代間レベルのような裏付けがあるのか、たまたまなのか、それが問題だ。


関連記事

この記事とは逆で単勝オッズ1倍台の圧倒的人気馬の成績データ

blogmura

スポンサーリンク
おすすめの記事