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第27回マーキュリーカップ
ジャパンダートダービーは半信半疑だった御神本が勝ち切って、やっぱり裏目を抑えてる時だけちゃんと勝ち切るんだよなと思った次第。JRA勢を破って3冠を達成したミックファイアは購買価格が500万円だったそうで、夢がありますな。
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盛岡ダート2000m-傾向
直線のポケットからスタートしての1周戦見るからに紛れのないコース設定
スタート直後に勾配1.5mほどの坂がありペースが落ち着くことが多い。
インコースを走りたい外枠の馬がスタート直後から内に寄せてくるので、中途半端な出脚の中枠の馬は挟まれる危険性がある。
盛岡競馬場は1~2コーナーや向正面も上り坂になっていて、3コーナーは下り坂、直線は再び上り坂となるレイアウトで力のある馬が有利
空撮画像:グーグルマップ
盛岡競馬場のサイトでコースからの写真が見れるけど、勾配はそこまで激しくない。
http://www.iwatekeiba.or.jp/guide/moriokakeiba/oro_06
マーキュリーカップ-過去10年の傾向
一線級は来ずともJRA勢が圧倒
基本的にトップレベルのダート馬は出て来ないけれど、それでもJRA勢が圧倒している歴史上位人気の信頼度微妙
4番人気までの複勝率が順に60%、60%、50%、50%と非常に平たくなっている。地方馬が過去10年で4頭しか馬券に来ておらず、ほぼJRA勢4~5頭の争いなのに、1番人気馬の60%という複勝率は相当に低い。
3連単1000倍以上の高配当も過去10年で3回出ていて、大荒れも有りうる重賞。
中央馬の前走着順は気にしない
過去10年で前走9着以下の馬が9頭も馬券に絡んでいる。2022年バーデンヴァイラー(1着)前走:アンタレスS 15着
2021年マスターフェンサー(1着)前走:平安S 11着
2020年デルマルーヴル(2着)前走:フェブラリーS 15着
2017年クリノスターオー(3着)前走:平安S 14着
2016年ストロングサウザー(1着)前走:平安S 9着
2015年トウショウフリーク(3着)前走:アンタレスS 12着
2014年クリソライト(2着)前走:大沼S 11着
2013年ソリタリーキング(1着)前走:平安S 9着
2013年シビルウォー(3着)前走:ジャパンCダート 9着
平気で2桁着順から巻き返してくる。
平安ステークス大敗なんてもはや好走ローテと言ってもいいレベル。
地元の利
2001年のトーホウエンペラーが2番人気で3着に入って以降、岩手所属馬は苦戦傾向だったけれど、2020年のランガディア(6番人気3着)、2022年のヴァケーション(10番人気3着)と続けて馬券内に好走している。岩手競馬は中距離馬に厚い競走体系になっておらず、基本的に2000m戦に強い馬が所属していないので苦戦して当たり前なのだけど、近年は意外と頑張っているので地元の利もなくはない。
JRA馬 vs 地方馬は?
勝利数 9勝:1勝連対圏 18頭:2頭
複勝圏 26頭:4頭
過去10年で万馬券になったのは…
馬連×1回、3連複×2回、3連単×4回(6桁配当×3回)過去10年で3桁配当で収まったのは…
単勝×9回、馬連×4回、3連複×5回、3連単×0回リピーターが強い地方交流重賞
今年の該当馬は2022年優勝「バーデンヴァイラー」
2022年2着「テリオスベル」
2019年2着「ノーブルサターン」
過去10年の平均配当
券種 | 平均配当 | 最低配当 | 最高配当 |
---|---|---|---|
単勝 | 650円 | 130円 | 2,720円 |
馬連 | 3,392円 | 220円 | 18,670円 |
三連複 | 19,134円 | 340円 | 145,300円 |
三連単 | 100,938円 | 1,190円 | 635,880円 |
過去10年の人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 1 | 2 | 30% | 40% | 60% |
2人気 | 3 | 2 | 1 | 30% | 50% | 60% |
3人気 | 0 | 3 | 2 | 0% | 30% | 50% |
4人気 | 3 | 2 | 0 | 30% | 50% | 50% |
5人気 | 0 | 0 | 2 | 0% | 0% | 20% |
6人気 | 1 | 0 | 2 | 10% | 10% | 30% |
7人気 | 0 | 1 | 0 | 0% | 10% | 10% |
8人気 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
9人気 | 0 | 1 | 0 | 0% | 10% | 10% |
10人気以下 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 10% |
マーキュリーカップ 地方馬成績
地方所属馬が馬券圏内に入ったのは過去10回で4例年 | 馬名 | 所属 | 着順 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2022年 | ヴァケーション | 岩手 | 3着 | 10人気 |
2020年 | ランガディア | 岩手 | 3着 | 6人気 |
2016年 | タイムズアロー | 船橋 | 2着 | 9人気 |
2015年 | ユーロビート | 大井 | 1着 | 6人気 |
独断と偏見に満ちた出走馬レビュー
1ノーブルサターン[岩手]
過去にマーキュリーCで2着があるけれど、2019年で5歳だった時のこと。今は9歳になって常識的には厳しい所だけど、去年3着だったヴァケーションと同じくらいの成績は9歳の今も残しているので、完全なノーチャンスでもない。
2サンライズホープ[JRA]
ダート重賞を13戦して【2-0-0-11】2勝しているけど、2桁着順も6回とかなり振り幅が大きい成績。
勝っている時は7番枠、11番枠、9番枠、12番枠、8番枠、14番枠と圧倒的に外枠の成績が良くて、5番枠よりも内に入った4走の平均着順は12.0着と散々の極み。
羽月調教師も前走の敗因に1番枠を挙げていて、今回の2番枠もかなりよろしくない。
実質少頭数とはいっても後ろに下げてしまえば気の悪さを出す可能性は大いにあるので、以前のように先行できるのかが鍵。
3ヴァケーション[岩手]
去年はみちのく大賞典3着からの臨戦で10番人気3着の激走。そして今年はみちのく大賞典を優勝してのマーキュリーC。
去年6馬身離された1、2着馬が今年も出走しているので、力を出し切られたら当然厳しいのだけど、あの2頭はムラ馬でもあるので、上に来るチャンスはある。
ただこの馬もムラっ気たっぷりなのだけども(仝_仝)
4テリオスベル[JRA]
去年は2番枠から一旦10番手まで下がりながら得意の早め捲くりで4角先頭から2着。1年経ってさらにスタートダッシュが行けなくなっている感があって、今年もまた同じような競馬になりそう。
恐らくは他の騎手もこの馬が来る想定でレースを組み立てているだろうから、向正面から捲り切るまで一旦待っていてくれそうで、展開は悪くなさそう。
5スズカゴウケツ[岩手]
近走の着順は悪くないけど勝ち馬からは離されていることが多い。厳しい。6サイファリス[東海]
安定のホースケア7バーデンヴァイラー[JRA]
大敗が多いことからわかる気分屋な面。去年は中団待機から抜け出してテリオスベルとのワンツー決着。
今年も待機策を採るなら問題なさそうだけど、逃げたり2番手を追走するようだとテリオスベルの早め捲りに嫌気を指して大敗する場面も想定しておきたい所。
8フレイムウィングス[岩手]
南関で安定Bクラス、岩手Aクラスで勝てずでは…。9ウィルソンテソーロ[JRA]
前走は過去イチ短い距離を重賞初挑戦で使ってドライスタウトに競り勝つレコード勝ちと素質を見せつけた。2000mに距離が伸びるのは問題なさそうだし、テリオスベルが引っ掻き回してくれるのも差しタイプのこの馬にとっては好都合の展開。
そして何よりも地方重賞のテソーロ(中央重賞未だ未勝利)
10ミスティネイル[東海]
ホースケア二本槍11レールガン[岩手]
レールガンチャンス!(ズダダダダダ)12サンライズハイアー[金沢]
サンライズ二頭出しだけど、こちらはすでに売り払われてしまったサンライズ13メイショウフンジン[JRA]
逃げて3コーナーまですら持たずに失速した去年のマーキュリーカップは7着。ダイオライト記念の3着も勝ち馬からは10馬身差。
明らかにJRAの砂の方があってそうだけど、盛岡の砂質は地方で一番軽くて、前日不良馬場なので、当日回復しても稍重までに留まりそうで、この馬には合っているのかも。
どうせなら良馬場想定でバチッと消したかった。
マーキュリーカップ-前日予想
実力が一歩抜けてそうなウィルソンテソーロを無難に本命視。相手は展開が向きそうな上に意味不明に軽い53kgのテリオスベル。
◎ウィルソンテソーロ
◯テリオスベル
▲バーデンヴァイラー
△サンライズホープ
△ヴァケーション
△ノーブルサターン