
第41回帝王賞
中央馬の出走枠が増えて実力馬が7頭まで出走できるようになってからすこぶる難しい帝王賞今年も7頭中6頭がGI級レースの勝ち馬で残りもテイエムジンソクと好メンバーが揃ったというか、揃ってしまったというか。
予想する前からすでに悩ましい。
大井ダート2000m-傾向
東京ダービー、ジャパンダートダービー、帝王賞、東京大賞典が行われる大井が誇るチャンピオンコース直線の一番深い所からスタートして枠の有利不利は無く、最後の直線も外回り386mと十分
力と力の勝負が行える舞台

帝王賞-傾向
・実績重視過去10年で3着以内に入った30頭の内の25頭にGI級レースでの優勝経験があった。
ホープか古豪で迷ったら古豪を取るべきレース傾向
・1番人気の複勝率は90%
1番人気馬の成績は【4.4.1.1】
3着は去年のアウォーディー。圏外に去ったのは2010年のサクセスブロッケン
2~5番人気馬の成績に殆ど差がないのと対象的に1番人気馬は十分に貫禄を示している。
・基本的には5番人気までで決まる?
過去10年で6番人気以下の馬が馬券内に来たのは2回
ただし2016年から中央馬の出走枠が7頭に広がったことによってこの傾向は変わっていく可能性が高い。
・体重の重い馬が有利?
過去10年の優勝馬は漏れなく490kg以上
・3連複から3連単のアップ率は4.31倍(過去10年)
順当に入る事が多い。
・地方馬苦戦
過去10年で圏内に入った6例の内の3例(2勝2着1回)がフリオーソ
フェブラリーSでも2着に追い込んできたこの馬を別格とすると後の3頭はいずれも3着まで
・リピーターが強い地方交流重賞
去年の勝ち馬のケイティブレイブが堂々と参上
帝王賞-平均配当
データは過去10年券種 | 平均配当 | 最低配当 | 最高配当 |
---|---|---|---|
単勝 | 394円 | 120円 | 820円 |
馬連 | 869円 | 140円 | 2,540円 |
三連複 | 4,906円 | 150円 | 39,210円 |
三連単 | 21,183円 | 290円 | 161,830円 |
帝王賞-人気別成績
データは過去10年人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 4 | 4 | 1 | 40% | 80% | 90% |
2人気 | 1 | 2 | 1 | 10% | 30% | 40% |
3人気 | 2 | 1 | 2 | 20% | 30% | 50% |
4人気 | 0 | 2 | 3 | 0% | 20% | 50% |
5人気 | 2 | 1 | 2 | 20% | 30% | 50% |
6人気 | 1 | 0 | 0 | 10% | 10% | 10% |
7人気 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
8人気 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
9人気 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 10% |
10人気以下 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
帝王賞-地方馬成績
地方馬が馬券圏内に入ったのは過去10回で6例2勝 2着1回 3着3回
・2015年ハッピースプリント(5番人気3着)
・2010年フリオーソ(5番人気1着)
・2010年ボンネビルレコード(9番人気3着)
・2009年フリオーソ(2番人気2着)
・2008年フリオーソ(1番人気1着)
・2008年コウエイノホシ(4番人気3着)
独断と偏見の全頭レビュー
1.グランユニヴェール[大井]全盛期は準オープンクラスの安定勢力だった頃
2.ケイティブレイブ[JRA]
去年は怒涛の追い込みだったけど、やはりダートは逃げ先行がベター
今年は好枠引いて逃げようと思えば逃げられそうな組み合わせ
控えても問題なく、休み明け成績も大井も2000mも展開も不安無し
軸にするにはベストも単勝が堅いかと言われると疑問も残る
全9勝を挙げているけど、連勝した事は1回しかないしそこまで勝ちきれるタイプでもない。
<大井2000m戦績>
2016 ジャパンダートダービー2着(0.9秒差)
2017 帝王賞1着
2017 JBCクラシック2着(0.2秒差)
2017 東京大賞典3着(1.1秒差)
3.トーセンスパンキー[大井]
ネオベルモットとアサクサポイントには勝てそうなので12頭落馬すれば…。
4.ゴールドドリーム[JRA]
疑いない力があるのにイマイチ信用して馬券を買えない実力馬
距離にゲートにと不安がつきまとう。
大井2000mではケイティブレイブに2戦2敗。園田でも負けているので地方では3戦3敗
前売り単勝オッズ4.1倍。最終は3.2~4.2の間くらい?
中央ダートGI2勝馬がこのオッズで美味しいと思うか、美味しくないと思うか。
<大井2000m戦績>
2016 ジャパンダートダービー3着(1.2秒差)
2017 帝王賞7着(1.8秒差)
5.テイエムジンソク[JRA]
フェブラリーSの敗因はハイペースに付き合った事と明確も、平安Sでも掲示板外に負けてここ2戦で評価が急落してしまった。
体調やメンタル面、大井初めて、地方の砂も初めてと不安点が色々。
全てが問題なければリッカルドを一段階強くしたのがこの馬だと思うので圏内十分
ちなみに若干不安視したくなる鞍上は東京大賞典(ロイヤルクレスト12着)とJDD(ライドオンウインド5着)で大井2000mの経験が2回ある。
6.リッカルド[船橋]
船橋に転厩して重賞4連勝中
JRA時代の実績は1枚落ちるも中央でも重賞を勝っていて見劣り感はない。
あとは時計をどれだけ詰められるか。
2分5秒台は間違いなく行けると思うけど4秒台で走れるかどうか。
7.アウォーディー[JRA]
2016年に破竹の6連勝でJBCを制した後は9戦して勝ち星無し、去年以降は連対も無し
ただ大井2000mは勝ち星がなくても好相性の舞台
展開を考えると好位のインを取れて先行出来そうで侮れない。
<大井2000m戦績>
2016 東京大賞典2着(0.3秒差)
2017 帝王賞3着(0.9秒差)
2017 JBCクラシック4着(0.6秒差)
8.ヒガシウィルウィン[船橋]
サンライズソアとサンライズノヴァを破って去年のジャパンダートダービーを制した地方の一番星
ただ東京大賞典で1.8秒負け、かしわ記念で1.4秒負け
いずれもJRAの馬には一頭も先着出来ていないのでかなり厳しい。
9.アポロケンタッキー[JRA]
2016年の東京大賞典の勝ち馬
大井2000mはベスト舞台ではなくても力は発揮できる
鞍上の一工夫に展開がはまれば勝ちまである。
<大井2000m戦績>
2016 東京大賞典1着
2017 帝王賞5着(1.4秒差)
2017 JBCクラシック8着(2.2秒差)
2017 東京大賞典4着(1.3秒差)
10.サウンドトゥルー[JRA]
この舞台のGIでは7戦して【2.2.2.1】で最低着順も4着と一度も崩れていない。
勝つには展開利が必要だろうけど、なくても猛然と追い込んでくるのは間違いない。
あとは季節。寒くなってきた時期の方が成績が良い。
帝王賞は2戦して3着4着。1秒以上負けたのもこの2戦だけとパフォーマンスが落ちている。
<大井2000m戦績>
2015 JBCクラシック2着(0.5秒差)
2015 東京大賞典1着
2016 帝王賞3着(1.7秒差)
2016 東京大賞典3着(0.3秒差)
2017 帝王賞4着(1.0秒差)
2017 JBCクラシック1着
2017 東京大賞典2着(0.6秒差)
11.ネオベルモット[大井]
トーセンスパンキーとアサクサポイントと後方で凌ぎを削る
12.オールブラッシュ[JRA]
かしわ記念は完全なる逃げ馬不在のレースですこぶる上手く行った。
大井競馬場に二匹目のどじょうは住んでない
<大井2000m戦績>
2017 帝王賞6着(1.7秒差)
2017 JBCクラシック6着(1.5秒差)
13.サブノクロヒョウ[大井]
10連単馬券があれば9着付けか10着付けで買いたい
14.カツゲキキトキト[愛知]
何度も何度も交流重賞で馬券を買っては裏切られてきたキトキト君
3枚落ちの地元交流重賞でも無理なのにここで来たら意味がわからへん!
15.アサクサポイント[愛知]
清々しいほどの参加賞狙い
帝王賞-前日予想
ホント難しい。展開を考えて好位の4~5番手のインを取れると見てアウォーディーの復活に本命印!
