目次(タップすると開きます)
第67回ダイオライト記念
黒船賞はイグナイターが勝って、ダノングッドが3着と地方馬が2頭も馬券内。正直堅軸だと思っていたラプタスがパドックに酷い毛艶で出てきた時にその発想はあったのだけど買いきれなかった…。
改めて馬券は思い切りも大事やね。
投票サイト別のポイント還元率と特典
※SPAT4ポイントはベースが0.5%還元なので、1%還元の楽天競馬やオッズパークに合わせてわかりやすく比較表示しています。
船橋ダート2400m-傾向
年に1回ダイオライト記念でしか使用されていない距離設定2コーナー過ぎからスタートして船橋ダートコースを1周半する。
JRAでもこんな長距離のダートOP戦はなく、当然ペースが落ち着きやすい割に逃げ馬の成績はあまり芳しくない。
隊列もバラけやすいので枠番や脚質の有利不利も殆どない。
競馬場の傾向はあまり気にせず、出走馬を見て展開を読んで馬券を買いたいコース
○船橋はスパイラルコーナー採用
コーナー入り口が緩く出口がキツい。スピードを落とさずにコーナーに進入出来る。
さらにコーナーには外から内への傾斜もついていて曲がりやすく設計されている。
空撮画像:グーグルマップ
ダイオライト記念-過去10年の傾向
JRA勢圧倒
ダート2400mと珍しい距離なので、地方馬でも適性があれば戦えるかと思いきや過去10年では中央勢が圧倒していて、連対した地方馬は2着に入ったユーロビート1頭のみ。1番人気馬が微妙
過去10年で最多の5勝を挙げている1番人気馬だけれど、他は2着1回だけで4頭が飛んでいっている。ワンダーアキュート(1.9倍)、ムスカテール(1.6倍)、サミットストーン(2.6倍)、マスターフェンサー(2.4倍)
馬券内は堅そうなオッズの1番人気馬でも平気で圏外まで飛んでいく。
スペシャリストは何頭いるのか?
ダート2400mと長距離のレースだけに適性が限られている。馬連配当を見ると1、2着までは堅くても3着で配当が跳ねていることがかなり多い。
3着欄は高配当を狙ってみるのも面白い。
リピーターレース
1.4倍で飛んだことあるけど連覇もしているフリオーソそしてクリソライトは3連覇と実績のある馬が強いレース。
2着馬にもアポロケンタッキーなどのリピーターがいて、特殊な長距離重賞だけにこのレースに実績のある馬は無視できない。
去年も1頭だけリピートしていたアナザートゥルースが3着で馬券内に入った。
JRA馬 vs 地方馬は?
勝利数 10勝:0勝連対圏 19頭:1頭
複勝圏 24頭:6頭
過去10年で万馬券になったのは…
馬連×0回、3連複×2回、3連単×5回(6桁配当×1回)過去10年で3桁配当で収まったのは…
単勝×9回、馬連×6回、3連複×3回、3連単×1回リピーターが強い地方交流重賞
今年の該当馬は2021年優勝の「ダノンファラオ」と2着「エルディクラージュ」過去10年の平均配当
券種 | 平均配当 | 最低配当 | 最高配当 |
---|---|---|---|
単勝 | 650円 | 130円 | 4,590円 |
馬連 | 1,463円 | 120円 | 6,080円 |
三連複 | 5,255円 | 140円 | 25,890円 |
三連単 | 24,458円 | 350円 | 135,060円 |
過去10年の人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 5 | 1 | 0 | 50% | 60% | 60% |
2人気 | 3 | 2 | 1 | 30% | 50% | 60% |
3人気 | 1 | 2 | 5 | 10% | 30% | 80% |
4人気 | 0 | 2 | 0 | 0% | 20% | 20% |
5人気 | 0 | 3 | 1 | 0% | 30% | 40% |
6人気 | 1 | 0 | 1 | 10% | 10% | 20% |
7人気 | 0 | 0 | 2 | 0% | 0% | 20% |
8人気以下 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
ダイオライト記念 地方馬成績
地方馬が馬券圏内に入ったのは過去10回で6例年 | 馬名 | 所属 | 着順 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2020年 | サウンドトゥルー | 大井 | 3着 | 3人気 |
2017年 | ユーロビート | 大井 | 2着 | 4人気 |
2017年 | ウマノジョー | 大井 | 3着 | 7人気 |
2016年 | ユーロビート | 大井 | 3着 | 5人気 |
2014年 | サミットストーン | 船橋 | 3着 | 7人気 |
2012年 | トーセンルーチェ | 船橋 | 3着 | 6人気 |
独断と偏見に満ちた出走馬レビュー
1エブリワンブラック[JRA]
名古屋大賞典は自信満々に切ったのだけどあわやの見せ場。やはり外々を回って2周目早々から上がっていったら最後まで保たずに息切れしてしまったけれど、直線入り口までは3コーナー手前でスパートしたクリンチャーに離されずに付いていっていた。
今回は名古屋大賞典に比べれば大分条件が好転。
ただ前走の経験を今回のプラスアルファに出来るであろうM.デムーロに乗ってほしかった。
そして良馬場だったら面白い所もあったかもしれないけど、前が止まりにくい不良馬場、包まれる1番枠は大幅マイナス。
2トーセンスーリヤ[大井]
移籍初戦の大井金盃で0.6秒差6着。力は見せたような、物足りないような微妙な大井復帰初戦だった。
そもそも後の芝重賞2勝馬が南関東でデビューから3戦1勝で中央に移籍しているので、ダート適性がそれほどないのは証明済み。
2400mもイメージにないし、中央の芝GⅢなら今でも勝てるチャンスありそうだし、いまいちよくわからない南関移籍。
3メイショウカズサ[JRA]
前走は+27kgと猛烈に肥えた身体で出てきて明らかに調整ミス。舐めプしすぎた。そして重・不良馬場に適性がある馬なので、佐賀の良馬場というのも合っていなかった印象。
今回は将来の鞍上被りを見越してなのかお手馬豊富な川田将雅から幸英明にスイッチ。
過去にはチョイチョイ大敗もある逃げ馬なので、テン乗りは普通にマイナス。川田から幸の分もちょっとマイナス。
重い小回り佐賀から比較的軽い中回り船橋への馬場変更はプラス。
4ユアマイラブ[愛知]
残念ながら何ひとつ強調点なし。5フレッチャビアンカ[船橋]
東京記念(2400m)、大井金盃(2600m)と南関東が誇る長距離重賞を連勝しているスタミナ自慢。ただ今回は御神本に選ばれなかったという大いなる買いづらさがある。
去年178勝と遅咲きのブレイクを果たした和田ジャウジが存在感を見せるか。
6ミューチャリー[船橋]
マーチSの予定が59kgを背負わされそうということで路線変更。マーチSを目標に調整されていたなら、最初からダイオライト記念が目標だった場合より仕上げられていそう。
距離は大井2000mのGⅠ(JDD、帝王賞、東京大賞典)で何度も善戦しているので、GⅡの2400mなら全く問題にならない。
7エルデュクラージュ[船橋]
川崎記念2着で復活の狼煙を挙げた古豪。東京の2100mでマスターフェンサー相手に連勝しているし、ダイオライト記念は去年2着。
実績もスタミナも十分だけれど、イマイチ切れないので目標にされる不利があってなかなか勝ちきれない。
今回抜け出したとして、前走ギリギリで凌いだヴェルテックスの猛追を完全に目標になる中でもう一度凌げるかはかなり微妙。
8アーチデューク[愛知]
ダート長距離種牡馬といえばスパイキュールが上がるけど、この馬は残念ながら脚が遅い。9ダノンファラオ[JRA]
去年のダイオライト記念のパドックは素人目に見てもわかるほどのピッカピカの出来だった。そんな去年は浦和記念1着、東京大賞典12着、川崎記念3着からの臨戦。
今年は日テレ盃2着、JBCクラシック7着、チャンピオンズC 16着からの臨戦過程。
さすがに去年ほどの出来では出てこないだろうし、直近の成績も去年より劣るとなれば抑えまでが妥当。
10セイカメテオポリス[大井]
戸塚記念では御神本(ギャルダルをチョイス)に選ばれなかったけど優勝、金盃でも矢野に捨てられた(ウラノメトリアに騎乗)けど2着。見ていてもそこまでの強さを感じないのだけど、乗っている騎手も同じ印象を抱いてそう。
人気よりも走ってくれる馬券的に美味しいタイプ。
ただ前走の金盃 2着は最内がパッカーンと空いて一気の急浮上で内容的な評価は高くない。あんなおあつらえ向きに進路を作ってもらったのなら勝つべきはこの馬だった。
11ノーヴァレンダ[川崎]
前走後はここを目標に調整と調教師がコメントしているけれど、前哨戦の報知ACを楽勝したら普通は川崎記念が目標になるはず。出ても勝てないと眼中になかったのか、出れる状態になかったのか。
前者ならを陣営は絶対の自信を持ってないだろうし、後者なら8~9分程度の状態で出てきそう。
地方移籍後は3戦とも逃げているので、メイショウカズサとの兼ね合いも鍵。
控えても競馬は出来ると言っているので番手が濃厚か。
力んで走る面があるので控えた時にそこが気になるのと距離延長は少なくともプラスではないと鞍上がコメント。
12エメリミット[船橋]
東京記念(2400m)で2着なのでスタミナは十分にありそうだけれど、2年前の東京ダービー制覇後は7頭立てのオープン1勝のみでは手が出ない。13ヴェルテックス[JRA]
浦和記念でメイショウカズサに負けているけれど、向こうは単騎逃げの上に2番手でメイショウの馬がガードする楽逃げの展開で仕方のない敗戦。名古屋グランプリでは佐賀記念1着、名古屋大賞典斤差2着のケイアイパーブルに完勝しているし、川崎記念は砂の舞う中インで我慢して差し脚強烈な3着。
流石にチュウワウィザードとは役者が違ったけど、2着のエルディクラージュとはゴール板を2~3m過ぎた所では余裕で交わしていて互角の勝負が出来ていた。
14ナラ[笠松]
3月2日に川崎でエンプレス杯を走って、16日は高知黒船賞、そして23日に船橋でダイオライト記念。馬主は安定のホースケアでどうにもならないだろうけど、調教師の伊藤勝好氏は断る勇気を持ってほしい。
ダイオライト記念-前日予想
良馬場でやるなら8割方ヴェルテックスが勝つと思っていた。一本かぶりにはならないだろうし、馬券旨し、シメシメと思って浮かれていたのに昨日の雨で全てが台無しだよ!
ただ走破時計を見ると火曜メイン(A2下特別)の勝ちタイムが1600mで1分43秒0。2R前のB2でも1分44秒0と船橋の不良にしてはかなり時計がかかっている。
今開催の前に砂を足したみたいでかなり重い馬場状態になっている。非力なタイプはマイナスと森泰斗がスポーツ報知のコラムに書いていた。
一応今日の馬場変化には注意だけれど、高速馬場にならないのであれば当初の予定どおりに馬券を買う一手かなと。
◎ヴェルテックス
○エルデュクラージュ
▲ミューチャリー
△メイショウカズサ
△ノーヴァレンダ
△ダノンファラオ