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第68回エンプレス杯
佐賀記念でズッポシ当たって珍しく大幅プラス状態の交流重賞戦線。この調子で二の矢を放ちたいエンプレス杯。
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川崎ダート2100m-傾向
2コーナー過ぎの一番深い所からスタート最初のコーナーまでの距離は約400mあり十分に先行争いが行える。
コーナーを6回も回るので必然的にペースが遅くなることが多く、1周目のゴール前直線は見た目でもわかるほどペースが落ちる。
直線一気を決めるのは難しく脚質や仕掛け所が重要。
騎手の経験と力量が問われるコース
空撮画像:グーグルマップ
エンプレス杯-過去10回の傾向
1番人気信頼
連対率90%で複勝率100%と安定感十分の1番人気馬は外せない。最後に馬券からいなくなった1番人気馬は2008年のラピッドオレンジなので、2012年の降雪中止を挟んで12年連続で馬券内となっている。
傾向変化?
過去10回を前6年と最近4年で区切ると傾向がまるで変わっている。2011~2017年(2012年は降雪で中止)は堅く、馬連の最高配当が560円、3連単も30倍以下となっている。
対してここ4年間は毎年荒れていて3連単は全て万馬券決着。
平均配当が10倍くらい違う別世界になっている。
地方馬は2着付け!?
過去10年で5頭の地方馬が馬券に絡んでいるけれど、全て2着いかにも来ても3着っぽい馬でも2着。
そんな地方馬を見つけた時には一応2着欄にも要マーク?
牝馬は時折激走する
牝馬交流重賞は約10年に1回ペースでとんでもない荒れ方をしてくる。ただエンプレス杯の過去10年配当は比較的落ち着いていて、2020年の三連単664倍が最高配当となっている。
とはいえ過去20年まで遡ると2006年にローレルアンジュが勝って3連単38万7660円、2008年に人気薄のシスターエレキングが2着に入って3連単19万180円。
牝馬交流重賞はいつか必ず大きく荒れる。
それは今年かもしれない。
JRA馬 vs 地方馬は?
勝利数 10勝:0勝連対圏 15頭:5頭
複勝圏 25頭:5頭
過去10回で万馬券になったのは…
馬連×1回、3連複×1回、3連単×4回(6桁配当×0回)過去10回で3桁配当で収まったのは…
単勝×10回、馬連×7回、3連複×5回、3連単×1回リピーターが強い地方交流重賞
今年の該当馬は2018年3着、2021年2着「サルサディオーネ」過去10回の平均配当
券種 | 平均配当 | 最低配当 | 最高配当 |
---|---|---|---|
単勝 | 245円 | 110円 | 490円 |
馬連 | 2,463円 | 220円 | 12,820円 |
三連複 | 2,757円 | 190円 | 10,770円 |
三連単 | 15,808円 | 770円 | 66,490円 |
過去10回の人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 7 | 2 | 1 | 70% | 90% | 100% |
2人気 | 2 | 0 | 4 | 20% | 20% | 60% |
3人気 | 0 | 3 | 2 | 0% | 30% | 50% |
4人気 | 1 | 1 | 1 | 10% | 20% | 30% |
5人気 | 0 | 1 | 0 | 0% | 10% | 10% |
6人気 | 0 | 1 | 2 | 0% | 10% | 30% |
7人気 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
8人気 | 0 | 2 | 0 | 0% | 20% | 20% |
9人気以下 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
エンプレス杯 地方馬成績
地方馬が馬券圏内に入ったのは過去10回で5例年 | 馬名 | 所属 | 着順 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2021年 | サルサディオーネ | 大井 | 2着 | 6人気 |
2020年 | ナムラメルシー | 大井 | 2着 | 8人気 |
2019年 | ブランシェクール | 大井 | 2着 | 8人気 |
2017年 | リンダリンダ | 大井 | 2着 | 4人気 |
2013年 | エミーズパラダイス | 船橋 | 2着 | 3人気 |
独断と偏見に満ちた出走馬レビュー
1ナラ[笠松]
交流重賞常連のナラ姐さんだけれど、2020年4月のマリーンカップ以来、交流重賞ではラスを引いていないがんばりやさん。ナラ姐さんは今日も行く。
2グレートコマンダー[愛知]
エンプレス杯には三度目の出走。過去2回の成績は推して知るべし。。。
3メモリーコウ[大井]
TCK女王盃は砂塵が舞う馬場状態で外の方がいい馬場。その中でこの馬は最内を突いてきたわけだけれど、4コーナーで綺麗に開いたインを上手く抜けてくる絶好の騎乗だった。
鞍上はスローペースを敗因に挙げていたけれど、あの完璧な進路取りならそれでももっと前の着順に来てほしかった所。
これでJRA時代から通算した牝馬交流重賞の成績は【0.2.1.3】
最低着順が5着なのでオール掲示板だけれど、前走を見ても勝つまでの力はなく紐候補まで。
4ショウナンナデシコ[JRA]
引退を発表したテオレーマに迫ったTCK女王盃。ただタイム差ナシとはいえ力の差は感じた。
女王がいなくなった後の牝馬ダート重賞戦線の安定勢力となりそうな存在で、少なくとも大崩れだけはなさそう。
懸念は左回り。6走前に中京でぶっちぎっているけれど、それ以外は全部負けていて明らかに右回りのレースの方が成績が良い。
平均着順を出すと左回りダートが5.0着(5戦)、右回りダートが3.0着(12戦)
左回りが苦手な馬っていうのは殆どいないと思うので、単純に右回りが得意なのだと思われる。
5ウェルドーン[JRA]
前走クイーン賞で10着大敗。4コーナー3番手と勝負になる位置で回ってきて最終10着にまで落ちるのは交流重賞の人気JRA馬にしてはかなり珍しい負け方。
鞍上の武豊は「こんなにバテたのは初めて。状態は良さそうだったけれど、敗因は分からない。」とコメント。
当てにならない所があるともコメントしているので、直線に入って馬が勝てないと感じるや急激にやる気をなくしただけなら一過性のモノということもありそうだけど、前回のメンバーでやる気をなくしたなら今回のメンバーでもやる気をなくしそう。
6クリノフラッシュ[JRA]
3走前にプリティーチャンス、2走前にショウナンナデシコに負けているだけに劣勢は否めない。アホみたいな川崎適性があれば逆転も!?
ただ父エイシンフラッシュの母ホーネットピアスで鬼のような川崎スキルが備わっているとも思えない。
プラス要素としては前走は東海Sの前日に東海Sの勝ちタイムと0.5秒差の時計で7馬身差の圧勝。7歳にして本格化ある!?
あと陣営コメントで村井助手が「上積みは絶対ある。揉まれなければ逃げには拘らない」と強気のコメント。
ただパワーよりスピードタイプなので地方の砂はどうかとも発言。
7シャイニングアカリ[川崎]
川崎競馬をいつも見ているならば川崎の長距離といえばシャイニングアカリのイメージを持っている人も多そう。基本的に準OPとOPが主戦場だけれど、2100mの重賞も過去に3回出走していてロジータ記念 5着、報知AC 4着、エンプレス杯 6着。
馬券には来ないけど健闘はしている。
中間に牧場の坂路で攻めたらしくパワーアップがあれば…。御神本も今年の重賞戦線で絶好調なので、2つ合わせればちょっとおもしろいかも。
8プリティーチャンス[JRA]
みやこS 4着、クイーン賞 3着、東海S 6着と重賞で常に善戦する堅実タイプ。父シンボリクリスエス
母フューチャサンデー
母父サンデーサイレンス
この血筋ならスタミナも内包しているだろうし、距離が伸びても全く問題なさそう。
本命にする為の唯一のネックは脚質。
やっぱりダートで後方から行く馬は芝以上に不利。
川崎コースは浦和と同じ一周1200mなのに直線が80mも長い。
それだけコーナーがキツく作ってあるということで、追い込み馬は3~4コーナーで外を回って仕掛けにくい構造になっている。
勝つには前が勝手にバテてくれる展開になるような他力も必要。
9レーヌブランシュ[JRA]
主戦の松山弘平がサウジカップに遠征したので川田将雅にスイッチ。他にもお手馬が何頭もいることを考えると、おそらくは一戦必勝の代打騎乗依頼。
川田騎手のキャラとしてトライアルレースでも決して手を抜かないタイプなので、ここは人馬とも必勝態勢で勝ちに来る。やだ怖い。
10ダイアナブライト[川崎]
ダート良・稍重【1.0.0.6】ダート重・不良馬場【3.1.0.1】
明らかに足抜きの良いダートで好成績を残している牝馬なので、今回のもっとも重要なファクターは馬場状態。
一応、雨マークが付いているけれど、重か不良になるまで降るのかは相当に未知数。
不確定すぎて前売りでは買いたくない。
内田勝義調教師はクイーン賞のレース後に「毛ヅヤも良くなかったですし、正直もうちょっとかなと思っていた」とコメント。
ならばそれから2戦を経た今回の方がかなりの上積みが見込そうだけど、クイーン賞のレース前には「ここ目標に順調に仕上がった」とコメントしていているので、今回良いコメントをしていても鵜呑みには出来ない。
と思ったけどそもそも良いコメントをしていない。陣営コメントとしては平行線といったところ。
11カイカセンゲン[大井]
同距離のロジータ記念を勝っているけれど、勝ち時計はエンプレス杯では話にならないタイム。勝負するには3秒以上は時計を詰める必要がある。
12サルサディオーネ[大井]
川崎記念は相手も強かったし、距離も長かったし、敗因はいくらでもありそうだけど、勤続疲労もあった可能性がある。なにしろ2020年1月に堀厩舎所属で初出走してから2年以上まとまった休みを取っていない。サルサディオーネが喋れたら文句を言ってもおかしくない職場環境。
そして今回に関して言えば、川崎記念ほどではないけどメンバーは揃った。距離も一緒でやっぱり少し長い。レース間隔は前走から4週間。
逃げられそうなのだけが唯一の買い要素。
とここまでは事前に書いていたのだけど、堀調教師のコメントを読むと前走は休み明けで気負っていたらしい。
前 走 休 み 明 け ?
あれだけ働かせておいてほんのちょっとしか休ませてねえ…。
13サルサレイア[大井]
川崎の長距離はOP特別を3戦して9着、3着、7着。意外性のある馬だけど、交流重賞のここではさすがに無理筋。
エンプレス杯-前日予想
正直どっからでもいけるメンバー構成馬券的には面白いレースになった。
つまらなくても当てやすい方がいいけども。
本命は代打騎乗で勝ちに行くこの馬とチョイス
◎レーヌブランシュ
○ショウナンナデシコ
▲ウェルドーン
△シャイニングアカリ
3着候補筆頭プリティーチャンス
3着候補次鋒メモリーコウ