【2021年】第67回エンプレス杯の傾向と対策と予想と。


第67回エンプレス杯

メンバー的には完全にTCK女王盃の再戦
しかしながら同じように決まらないのが牝馬重賞の闇である。
前走で逆転できそうもない着差が平気でひっくり返ったのを何回も見てきた!
大勝負は危険。それが牝馬交流重賞。


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川崎ダート2100m-傾向

2コーナー過ぎの一番深い所からスタート
最初のコーナーまでの距離は約400mあり十分に先行争いが行える。
コーナーを6回も回るので必然的にペースが遅くなることが多く、1周目のゴール前直線は見た目でもわかるほどペースが落ちる。
直線一気を決めるのは難しく脚質や仕掛け所が重要。
騎手の経験と力量が問われるコース
川崎競馬場2100m見取り図 空撮画像:グーグルマップ


エンプレス杯-過去10回の傾向

1番人気信頼
複勝率90%で馬券圏内率100%と安定感十分の1番人気馬は外せない。
ちなみに最後に馬券からいなくなった1番人気馬は2008年のラピッドオレンジなので、2012年の降雪中止を挟んで11年連続で馬券内となっている。


逃げ先行有利
小回り川崎の長距離戦なので当然ながら前に行く馬が有利
ただ少頭数で力の差が激しい場合が多いので、迷った時に前に行く方を拾う程度でしか使えない。

あと普段は後方から行く中央馬でも、レベル差とペース差で5~6番手には楽に付けられることが多い。


近年荒れ傾向
去年8番人気のナムラメルシーが突っ込んできて馬連、3連複、3連単が万馬券
馬連、3連複は過去10回で初万馬券、3連単は3年連続万馬券だけど10年間で3回目
ガチガチレースが急に変貌してきた。


JRA馬 vs 地方馬は?
勝利数 10勝:0勝
連対圏 16頭:4頭
複勝圏 25頭:5頭


過去10回で万馬券になったのは…
馬連×1回、3連複×1回、3連単×3回


過去10回で3桁配当で収まったのは…
単勝×10回、馬連×8回、3連複×5回、3連単×1回


リピーターが強い地方交流重賞
今年の該当馬は2018年2着、2019年優勝の「プリンシアコメータ」


過去10回の平均配当

券種平均配当最低配当最高配当
単勝297円110円750円
馬連2,218円220円12,820円
三連複2,684円190円10,770円
三連単15,260円770円66,490円


過去10回の人気別成績

人気1着2着3着勝率連対率複勝率
1人気63160%90%100%
2人気20420%20%60%
3人気13110%40%50%
4人気11110%20%30%
5人気0110%10%20%
6人気0020%0%20%
7人気0000%0%0%
8人気0200%20%20%
9人気以下0000%0%0%


エンプレス杯 地方馬成績

地方馬が馬券圏内に入ったのは過去10回で5例

馬名所属着順人気
2020年ナムラメルシー大井2着8人気
2019年ブランシェクール大井2着8人気
2017年リンダリンダ大井2着4人気
2013年エミーズパラダイス船橋2着3人気
2010年コスモプリズム大井3着5人気


独断と偏見に満ちた出走馬レビュー

1マドラスチェック[JRA]
砂を被りたくないといういつものコメントを額面どおりに受け取るとこの枠はかなりのマイナス
ただ2番枠を引いたレディスクラシックでも、逃げたサルサディオーネの後ろで我慢して際どい2着に好走しているし、あまり枠は意識しなくても大丈夫な気がする。

なので問題は前走の4着同着をどう見るか。
森泰斗のコメントも「ベストの展開だと思ったが、伸び切れなかった。重かったのかなあ」と腑に落ちない様子。
本命にして見ていた方としてもかなり良い展開に見えたし、+13kgが敗因としてもそれくらいで馬券外まで飛ばれると今回どの位置に置くのかはヒジョーに難しい…。


2レーヌブランシュ[JRA]
前走あわやの場面を作ったけど、マルシュロレーヌが強かった。
しかし3着プリンシアコメータには2馬身半の差を付けてかなり強くなっている感。

関東オークス優勝後の古馬混合の牝馬交流重賞3戦は勝てそうな雰囲気が一切なくてイマイチだったけど、ここに来て一皮むけた4歳牝馬の成長力。


3ヒキュウ[川崎]
2000mのサルビアカップは強かったし、ロジータ記念はスタートで遅れて最悪の位置取りで敗因はハッキリしている。
ただJRA勢に対して5kgくらい貰えるならともかく定量戦では…。


4サルサディオーネ[大井]
左回りの1600mと1800mがベスト条件で、ならばコーナー2回増えた2100mでも大丈夫な気がするけど、エンプレス杯は3回出走して古い方から3着、7着、11着と着順を落とし気味の4年目。
ただ去年と一昨年は外枠を引いた上に目の上のたんこぶのクレイジーアクセル(明らかにサルサディオーネより早い)がいたので逃げられなかった。

今年は絶好の3番枠で、逃げられるなら逃げたい馬はいてもどうしても逃げたい馬は不在。
あとは2~3番手に付けるだろう実力馬がどこまでかわいがってくれるかにかかっている。


5プリンシアコメータ[JRA]
エンプレス杯は2018年から4年連続での出走
過去3年は古い順に2着、1着、4着

それぞれのレース後のコメントは以下の通り

3年前:岩田康誠騎手
「自分のレースは出来ました。よく走ってくれています。3コーナーで置かれた分の差でしょうか。展開次第です」
参考:最初の900m:57.7秒

2年前:岩田康誠騎手
「課題のゲートも決めて、スムーズに2番手につけられていい競馬ができた。直線も踏ん張ってくれたし、強い内容だった。先行したら強い馬。これから先も頑張って欲しい」
参考:最初の900m:56.4秒

1年前:岩田康誠騎手
「結果的にペースが速かったです。この馬自身は自分のペースで行かなければ嫌気が差してしまいます。脚が上がってしまいました」
参考:最初の900m:54.4秒


サルサディオーネは去年は外枠から無理やりハナを取りに行って結果的にハイペースを演出したけど、基本的には抑えが効かない逃げ馬ではないので今年はそこまで流れることはなさそう。
となれば今年は出番か。
着順分布を見ると緩やかに衰えている感じはあるけど、前走58kgを背負って3着もマドラスチェックは振り切ったし、8歳でもまだまだ健在。


6シャイニングアカリ[川崎]
長距離が得意な地元牝馬
牝馬交流重賞なんて何があるかわからないと思っている人は抑えた方がいいけど、まあ普通に考えたら力が足りない。
でもそういう馬が度々飛び込んでくるのが牝馬交流重賞ではある。


7ダノンレジーナ[浦和]
現在の南関東のナンバー1牝馬
レディスクラシックでも4着とJRAのレーヌブランシュ、プリンシアコメータ、ローザノワールに先着している。

ただこの馬のネックは2100mの距離。
戦績からマイルベストは明らかで、デビュー2戦目からの11連勝が止まったのもいきなり距離を伸ばした浦和2000mの特別戦だった。
しかも一旦逃げた勝ち馬を交わして先頭に立ったのに残り100mで失速。レースの最後の1ハロンが13秒4とかかっているので、完全に失速が理由で差し返された。
そのレースで勝ったのが火曜日の日吉オープンに出ていたクインザヒーローという馬で、その後11戦して全て馬券外。

ダノンレジーナ陣営としてはあのレースを踏まえても距離は大丈夫だろうと出走してきているんだろうけど、流石にクインザヒーローレベルの馬に負けたというのはかなり距離が心配。

川崎2100mはコーナー6回の小回りコースだけど、それは浦和2000mも一緒なので誤魔化しは効かない。ペースも当然あのレースの時よりも速くなる。


8ローザノワール[JRA]
レディスクラシックとTCK女王盃を見ても明らかに他より1.5枚落ちる実力。
全4勝は逃げ切りか2番手からの抜け出しで、そんな競馬すら叶いそうにない。


9ハクサンアマゾネス[船橋]
ハクサン河崎五市×小杉亮×矢野義幸
柿の種にごま油をかけて炒めたくらい香ばしいメンツ。
この3人と麻雀卓を囲んだら絶対インチキしてくるから、もし誘われても絶対に断ってください!!


10グランデストラーダ[大井]
ノーザン系のクラブ馬は牝馬交流重賞に出したいが為に南関東へ移籍してくることがあるのだけど、この馬もそのタイプ?
牝馬は6歳の3月で引退が決定事項なので残り1年で花を咲かせるか。
ただ今回は見送り妥当。


11マルシュロレーヌ[JRA]
快勝したTCK女王盃とJRA勢は全く同じ5頭がエントリー
この馬の実力が一番なのは間違いのないところで、後は広い大井からコーナー6つの川崎に変わってどうか。
前走時に大井の砂だと足抜きが良くなった方がいいと陣営がコメントしていたのを考えると、大井よりも重い砂の川崎で直線も短くなると考えると舞台は前走よりも良くない気はする。


エンプレス杯-前日予想

川崎2100mの実績と成長力を取ってレーヌブランシュが本命
マルシュロレーヌは実力NO.1は疑いのないところだけど今回は少しレースが難しい。
ほぼ人気の4頭立てだと思うけど、序列難解。

◎レーヌブランシュ
◯マルシュロレーヌ
▲プリンシアコメータ
△マドラスチェック

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